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Little Eden



10月10日土曜日

新聞に載っていた。私のペンネームが。
何だか夢のような気持ちだ。
ただ、やはり頂点を極めることができない今の私は、最終選考には残るが、それまでの人ということになってしまう。
ひとつ、同じ今日の新聞にアライくんの名前も載っていた。
広報ポスターの佳作だって。

確かに書かずにはいられなかった話ではあるが、私の目指すジャンルではないのだ。はっきりいって。
ファンタジーの世界を書いていきたい。
でも、今回のことで、もしかしたら作家への道も夢ではないかもしれないな、と、ほんのちょっと思い始めている。
浅はかな考えでなければよいけど…。

今は必ずしもバリバリなファンタジー小説で成功したいとは思ってはいない。もうひとつの認められそうだった官能小説のような別の意味でのファンタジー小説も書いていて楽しかったから、そういったジャンルに囚われない、自分が読みたいと思えるファンジーな世界を書きたいかなあって。ただ、今はもうそういう書くという行為自体ができるような体力も気力もないというのもあり、今は他人の書いたもので満足しているわけだ。結局は私は読みたいと思えるものを読みたいから書いていただけで、誰かが代わりに私の読みたい物を書いてくれればそれでいいんだよね。たぶん、また読みたいと思えるものがなくなったら、自分で書き出すんだろうけど、今のところはそういった兆しはない。読みたいものを書いてくれる作家さんが何人か見つかったから。当分は無理だろうし、恐らく、このまま私の生は終ってしまうような気もしている。






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