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Little Eden



9月24日木曜日

昨日のこと。秋分の日ってことで学校は休み、あーそっかー、カナはいるんだーと思ってたら、おじーさんが来い来い、というので、おじいちゃん孝行ってことで、カナは出てった。
んで、夕方、迎えに行ってみれば、アイコさんとアユミちゃんが…。
その時、おかーさんたちと話してるのが、なんかお金のことね。
おじーさん、つまり錬司さんのってことだけど、お金がけっこうあって、おかーさんにも300万くらいはもらえるんじゃないかと。
それを頭金にしてローンはうちが払って、家が買えるじゃんっつう、なんとも「たわけ」たことを言ってるのよ。
無理だって!
たった300万ぽっちじゃ、あとのローンがつらいって。
500万でも少ないわ、と思ってるのに。
ローンではなく、ポンッと一括払うくらいのお金がなきゃ家はやめたがエエ。
私はもちろん働くつもりはないし、ローンのためにね。
錬司さんだって将来わかんないよ。
私も考えの甘い人ではあるけれど、おかーさんの言うその計画、ほんとにそう思ってるの?甘い!甘い!
私はたとえおかーさんに財産あったって、尽くすっていうタイプじゃない。お金の問題じゃないよ。
そりゃね、私はなーんも口ごたえしない人間だけど、人一倍思うところは過激なんだからね。
まったく…賞金がほしいよ。100万のね。100万なんて300万に比べたら少ないもんだけど、大賞が取れれば本になる、印税が入る…頑張れば次の本も出る、そしたらいつかはポンッと家が建てられる。
だから、頑張ってんじゃない。名誉とお金がほしいのよ、私は。
きれいごとの人間じゃないんだから。
フン!開き直ってやる!!誰に?

結局、遺産はほとんど入ることもなく、錬司さんの母方の祖父が亡くなった時に姑には30万ももらえたかどうかって感じだったな。昔の話だと、いろいろこっちの懐から出したお金はそれで返すって言ってたくせに、結局は返せるはずもなく、まあわかってたことではあるんで、それ自体はどうでもいいと今は思う。考えちゃうと腹立ってくるから、貸したんじゃなくあげたんだと思うようにしないとねえ。

まあ、もうすぐ同居になるんだけど(この時2012年秋頃のこと。同居はそれから一ヶ月後あたりかな)、あの頃はお金の問題じゃないと思ってたけれど、今はお金さえあれば、別に同居でもいいやって思うようになった。もちろん、今お金があるわけじゃないけど、それでも借金はあるわけじゃないし、日々が精いっぱいではあっても、とりあえず暮らしていけるだけの稼ぎは私と旦那で何とかしてる。これもまあ、旦那と私が病気にならなければ、なんだけど。貯金は相変わらずないし。

私も、実家の母が、自分が死んだら保険金は私にって言ってるけど、これもね、どれくらいの金額かわからないし、あんまりあてにはしないようにしてる。ないものとして考えるように。弟が心臓病でこれからは無理がきかなくなるわけだし、そっちにかかりきりになるだろうからなあ。だから、最近ではますますその保険金は無理だろうなと思い始めてる。

当時は本当にそういった切羽詰った状況で、仕事はするつもりなかったということもあり、何とか小説でやっていけないものかと頑張ってた。もちろん、いくら入選したからって、ベストセラーにならない限りは家を建てるなんて無理だろうなあとわかってるつもりだったんで、たとえ作家になったとしても、人気作家にならないと意味はないとも思ってたんで、それを目指していたつもりだったけど、結局は突出した選ばれ方はされなかった。そして、それがずーっと続いてしまったわけで、私も今じゃ無理のきかない身体になってしまって、そろそろ小説書くのも断念しないとなあと思うようになったわけだし。

あとはもう、それなりに元気に毎日の仕事に通うことができればいいかなと思っている。






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