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Little Eden



6月13日土曜日

最近、特にこの想いにかられてしまう時がある。

「いっそ狂ってしまえたらどんなに楽だろう」と。

本当にこの世の地獄を味わっている人にとっては、なんたることか、と叱られてしまうだろうけれど、ね。
物事を素直に受け取れない私だからこそ感じる想いなのだ。
ある意味での単純な人間とも言える。
前々から気づいてたことではあるけれど、錬司さんも私と同類の人種なんだね。
あまのじゃくというか、素直じゃないというか、多重性格というか…そう、多重人格というまでの重いものではなく、あくまで多重性格なのだよ、私たちは。

今、小説よりもとにかくグインを読んでしまわなければ、と、駆け足で読んでいる。
「運命のマルガ」を読んで、ナリスとヴァレリウスが、なんとも可哀想で…うーん…なんと表現してよいやらわからんが、とにかく、この二人を見ていると、辛くてしかたなかった。
彼の、ナリス…やヴァレリウスの心が痛いほどわかってしまって、息苦しくさえもなった。
そして、やはり、これを書いている栗本さんはすごい人だ、と、本物だ、と、私に教えてくれている。
たとえ、メジャーとして世に認めてはもらってなくても、私はこの人以上の人を知らないし、また知りたくもない。
私は、ヴァレちゃんが、ナリスに対して思っているように、私もまたこの人に、どこまでもついていこうと思ってしまった。
あと40巻、最後の時まで、なんとか生きたい、と思う。
もし、志半ばということになったら、それはそれまでの私の運命なのだろうけれど、やっぱり悔やんでも悔やみきれないだろうな。絶対、霊魂になってでも、最後まで読んでやろうと思うよ、きっと。

ああ、運命よ。お願いだ。私に味方してくれ。いや、私たちに。

「メジャーとして世に認めてはもらってなくても」という語句は誤解を招く言葉だよなあ。でも、私がどういったことでこういう語句を書いたのかは覚えてない。ただ、今の私が思うに、この「メジャーとして認めてもらってない」というのは私自身のことではないかと思う。この書き方だとまるで栗本さんがそうなんだと取られてしまうけれど、実際の彼女はメジャーだし、認めてもらってるしねえ。だから、やはりこれは私自身のことを言っているはず。と、こうやって書いておかないと、ファンの人から抗議されても困るもんね。彼女のファン関連では私も散々痛い思いしてるし。(笑)まあ、そういうこと言える立場でもないけれど。(爆)

最後の時まで何とか生きたい…か。結局、最後まで生きていなかったのは作者の方だった。私は、死んで霊になっても読んでやると思っていたけど、彼女にも霊になってでも完結するまで書き続けてほしいと、恐らく思ってたんだろう。他の人じゃなく、彼女自身に書いてもらいたかった、と。まあ、彼女も続きが書けないことは悔しかっただろうな。口さがない人たちにいろいろ作品のこと言われてたから、途中で終わってしまったことで、たぶんさらにいろいろ言われてたかもしれないし。これも推測ではあるんだけど、さ。ただ、何を言われようとも、きっちり謎解きして完結という大団円を迎えていたら、いろいろ言ってた人もたぶん感慨深く思ったはずだと思う。なんだかんだ言っても、もとは好きで読んでたはずの作品なんだから。それだけ強い思い入れがあったからこそ、許せなかったんだろうから。

栗本さん、他の人が続きを書いてくれるみたいですけど、その人に憑依してでも書く、なんてことはできないでしょうかねえ…無理かな。アッチで楽しくやってるかな。それともアッチで続き書いてるのかも。だとしたら、コッチではなくアッチに逝かない限りは、彼女自身の続きを読めないってことだよなあ。なんてね。(笑)






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