画像提供サイト
Little Eden



2月1日土曜日

とうとうこの日がやって来た。
本当は昨夜の夜にでも、一日を、この13年を振り返ってみたかったけど、いかんせん、久々に燃えているフォーチュンクエストにどっぷりつかってしまってて、浸る、という雰囲気になれなくて、今晩はいつもの通り遊びに出てしまったので、錬司さんが。
一番気になっていた、30日に電話のあった例のお客さん、分割の苦情の件、なんとか手数料分、どうにかしてあげる、ということになって(イワサキ部長、お世話になりました!)これでもう思い残すことはない!
朝、挨拶をするのかな?と思ったけれど、なかったので、あれ?と思った。
でも、結局4:30過ぎからするって事だった。
昼休憩の時、友の会のミヤコダさん、台所のイダさん、にも、ようやく言うことができて、タゴさんが買ってきてくれたつるだ屋(だったよな)のコーヒーパウダーのケーキを食べながら、社員食堂での最後のお昼を過ごした。
メニューは、とろろいものうどんと野菜いため、クスン、チャーシューメンが食べたかった。
それから4:00くらいから、とりあえずコード修正の証印をコタニ課長にもらいに行くついでに、それでもと挨拶回りをすることにした。最初に3Fのサトウさんのとこに、それからサービスセンターに行く途中で寝具のミノウラくんに。びっくりしてた、そーかー誰にも聞いてなかったのね。それが良かったのか果たして、あとで餞別をタゴさん経由で届けてくれて、しかもオクダ次長よりも多い金額、ほんと申し訳ない。それなのに、ミウチさんは(別にいいどね)なしだったわ。
それからオオタさんに、次に2Fに行ってタナカさんに、そしてみんなに配るお菓子を買いに地下に行って、お酒売場でモトイケさんに、彼女は聞いてたらしくて、あとで花かごを届けてくれた。そうそう、経理の皆さんからはピンクのユリの花束をいただいた。
ああ、そういえば、昔ユリは7月の花で、ひまわりと同じくらいに好きな花だったなっていうことを帰ってから思い出したけど、結局二つともおかーさんにあげてしまった。
そして、お菓子買って帰る時、シライシさんに出会って、ここで初めて、シライシさんがホロリと目を潤ませたので、思わず私も…。
しかし、とうとう経理では泣かなかった。泣きたくなかったからよ。
恥を捨てて写真を撮りまくった。オクダ次長とまでもツーショットで撮ってしまった。ほんというとミノウラくんとも撮りたかったのよね。サトウさんたちとも。
そして、重たい荷物を持ちながら錬司さんの会社まで歩きましたよ。
重いので、ゆっくりゆっくり歩きながら、そして、ようやく少し実感が湧いてきて、ジワーッときだしたけど、そんなにひどいもんでもなかった。
退職記念と銘打って、夕食はケンタッキーにした。
6ピースパックとチキンポッドパイセット二つと、テリヤキチキンピタ一つと。
あと退職記念としてCDを買って「バラサイトイヴ」を見に行こうと思ってる。
同じ日に退職となった書籍のミタニさんは、体調がおもわしくないらしい。たいへんだなあ、と思う。私なんかとは違うもの、働きたくてもそれができないっていうやつだもんねえ。
私も表向きはそうだけど、本当のところは仕事したくないから、だもんね。そのためにはいろいろ頑張んなきゃならないんだよ。
ちょっと、どころか、すごーく不安ではあるけれど、もうすでに動き始めてしまった新しい生活。やるしかないじゃない。
くらいついてでも作家として一本立ちできるように、錬司さんの言うとおりに勉強するしかないのよね。
ああ、でも負けてしまいそう、それでもやっはりどんな生活になってもつらいものはつらい。これは心の問題だからなあ。
きっといつか職場を思い出して、さめざめ泣ける日がやって来ることだろう。私はそれをもとにしてまた小説を書ける日が来ると信じている。
13年前の今日、私はいったい何をしていただろう。
あそこの職場に決まる前か、その後か、そこらへんだったと思う。
たぶん、まだアキコさんとシノちゃんと尾道にはまだ行ってないと思う。
あれから13年が過ぎた。あっという間の月日だった。
あまりにもたくさんの出来事があり過ぎたけれど、なんと短く感じられた月日だろう。年月というべきか。
今からまた13年後、果たしていったい私は何をしているだろうか。
まったく知るすべはない。想像も出来ない。
ひとつわかっていることは、私は46歳になっている、ということだ。(あらミタニさんと同じ年)
やれやれ、まったく考えたくないもない年だわ。
元気で生きていることだけ祈ろう。

その46歳を過ぎて、今年(2012年)は49歳になる。以前の職場のことを思い出して泣くということもなく、ちょっと懐かしいなあと思う程度。その程度の職場だったなあ、と。辞める日の一日のことはほとんど覚えてない。ただ、重い荷物を持って錬司さんの会社の駐車場の車まで歩いたことと、オクダ次長とツーショットで写真を撮ったのだけはよく覚えてる。苦手な上司だったけど、今思うと新人の私を彼なりにかわいがってくれてたんだなあと思う。

元気で生きていることを…か。辞めてからずっと元気だったことはほとんどなかったな。なんだかんだとこの15年、身体のあちこちがガタきてたりするし、ひどい症状の時期もあって、こんな痛くてつらい思いするくらいならいっそ…なんて思いつめたこともあった。まあ、今思うと、それらの症状のほとんどは心的なものや、ホルモンバランス異常からくるものだったみたいだけど。つまり更年期障害ってやつかな。これからはもう体調がいいことなんてほとんどないだろうから、そのせいでまた精神的にさらに悪化させないように、なるべく楽しいことだけを考えて生きていくことだけに専念したい。そのためには小説はもう書かないようにしたいかもと思ってたりする。ただ、まだ途中のがあるから、それだけは完結させないとなあとは思っている。






inserted by FC2 system