まあ、あの時は辞めることに罪悪感を持ってはいたんだけど、考えてみれば、姑は仕事しなくちゃならなかったのは確かだし、そのためには子供のことを考えたら小学校出るまでは誰かが家にいないといけない状況だったわけだから、そこまで会社というか同僚たちに罪悪感持たなくてもよかったんだけどね。ただ、仕事を辞めたい一番の理由は小説を書くためと、あそこの仕事はもうしたくないからだったわけで、息子のことは二の次だったというのが本音だったんで、だから、やっぱり罪悪感は持ってしまうわけで。だからこそ、そこに至るまで、いろいろそれに向けて準備してたんだけど。そして、春になるまでに辞めたいからと年が変わってすぐに言ったわけだ。言って次の日に辞めるわけにはいかないからねえ。 | ||