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Little Eden



3月21日木曜日

デュマレスト・サーガ20巻目は、あとがきを見てみると1984年1月4日、初版は4月6日になっていた。
今から丁度12年前に手に入れた本なんだな、と。
1月といえば米子郵便局にバイトに行ってた頃だし、4月といえば職場に通い始めた頃なんだよな。
そして、いまだに私は同じ職場に通い、仲良くしてたアオキさんはもうおらず、他の仲間たちもみんなどっかに行ってしまった。
あんなに新しいシリーズ物だと思ってたデュマレスト・サーガも、すでにひと昔前のお話になってしまったんだなあ、と、しみじみ感じ入ってしまう。
とまあ、これくらいにして、最近、事件はいっぱい起きるのに、夜起きていられなくて、やきもきしてたんだよね。
特に昨日、私は冷や汗ものの体験をしたんだよ。
でも、他の人に知れたら、ばかもん!って怒られそうだけどね。
昼休憩の時、私は一人だった。みんな休みで、その前の晩の残りの魚フライを食べたんだけど、終わり頃にその魚の骨が喉にひっかかってるのに気がついたんだ。
どうやっても取れない。トイレで悪戦苦闘しても取れない。
諦めて仕事に戻ったけれど、もう気になって仕事どころじゃない。次の日は休みだから、ちょっと頑張って帰ろう、と思ってたのに、それどころじゃなくて、早々に帰ってしまった。
ファミリーで、食べたくもないおはぎを買って、家に持ち帰り、かたまりを飲みこむようにして食べたら、なんと、ようやく取れた!その時、私は世界で一番救われた人間のような気分になり、また逆にそんなことくらいで世界は終わったような気持ちになっていた自分をなさけなく、そして、もっと苦しんでる人たちに申しわけない気持ちになったのだった。
ほんとーに私っておバカだわ、と。

魚の骨が喉に事件はよーく覚えてる。あの時の絶望感と救われた気持ちは本当に忘れられない。後に他のことでもっともっと絶望感を味わうこともあったのだけど、忘れられない体験となったものだった。しばらくは小骨のある魚を食べるのに抵抗を感じるようになって、食べれなかったよなあ。いまでも食べるのに構えてしまう。

デュマレスト・サーガも結局は様々な謎が未解決のまま終わってしまった。最終巻が後に発売されたようなんだけど、それも手に入れることはできず、すでに今はもう読み返してみようという気にもならない。それほどたくさん文庫を持っているわけじゃないけれど、活字の小説のほとんどは読み返すことはもう二度とないかもしれないなあ。それでも手離す気にはなれなくて持ってはいるんだけどね。マンガのほうはそれでも何度も読み返すものはあるんだけど、こっちも読み返すことはないマンガもあったりする。






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