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Little Eden



11月22日水曜日

何から話したらいいのだろう。そう、この間見たおばさんの夢から、おばさんに対する私の気持ちなどが口切りだったと思う。
それから財産の話になって、かねてから、たとえ家を建てたとしても、子供には残さないって言ってる錬司さんだったので、それはまあわかるな、とは思ったのよ。
それでね、それから堀ちえみが別れたってことから、私たちって堀ちえみくらい続いてるけど、あきないのかなあってことになった。
倦怠期ってあったっけ、とか。
私はどうあれ、錬司さんなんかあきっぽい人なのに、よくずーっと私と暮らしていけるなって。
彼は相手に期待しないことだっていうんだけど。
そりゃそうだ、わかってはいるんだけど、なーんかそれって淋しいなあって思ってしまった。
そう、確かに、こうあるべきだっていうのはないんだろうけど、ようするに破局さえしなければ成功なんだっていうことなんだろうけど。
私は心のどこかで、やっぱりいつも期待しているし、幸せだと思っていてもどこかで不満に思っている。
錬司さんはあーいう人だから、こんなもんだ、なんて言ってるけど、私って彼より欲深い人間だから、成功したいって思わずにはいられない。それでもいい、と私は思う。でも何かを犠牲にしなきゃならないっていうのはあまり賛成したくない。
私の場合、きっと小説家になるには、家庭を捨てなければならないような気もするから。
だから、私は好きなようにしようと思う。錬司さんが言ってることが正しいのかもしれないけど、今のままできっと作家になってみたい、と。
あーでも、最近とくに話してて昔以上にボキャブラリーなくなってきてるなあと思うと、ほんとにこのままで大丈夫なんだろうかって、自信なくなってきちゃうのよね。
でもきっと、私のいい所って、幸せになった分、どっかに不幸なことがあっても、それを不幸と思わないってとこだと思う。
それってやっぱりお母さんから受け継いだ一番いいものかもしれないね。

ボキャブラリーがないことは致命的だと思う。ただ、これは努力でなんとかなるものだ。でも、私はその努力が一番嫌いな人なので、プロ作家は無理だなあと。好きな物語を好きに書く。これが私のコンセプトだから。それってプロとしてやっていける域ならそれもアリだろうけど、私はそこまでの才能はないもんなあ。錬司さんは、私が作家になるには家庭を捨てなければダメだろうなと言ってた。私の性格ではそうだろうって。それは確かに合ってるなあと思う。






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