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Little Eden



2月5日日曜日

会計にナイトウさんという人がいる。どうやらミノウラ君よりひとつかふたつは年下みたいなんだけど、私はいつだったか、経理に移動になってきた時より、この人が苦手だった。
なんというか、冷たい感じがするんだよね。
今まで、ミウチさんとかミノウラ君みたいな人達が周りにいたから、ああいういつまでたっても他人行儀の態度されると、もしかして私は嫌われてるんだろうか、なんて思ってしまう。
でも、どうやら、私だけではなかったみたいなのだ。
アダチさんもそう思ってたんだって。だってね、クワガキさんなんかと話してる時もけっこうはしゃいで話してるのにな、って思うんだけど。あ、でも、今気がついたんだけど、彼女は若いものなー、ナイトウさんよりは、たぶん随分年下なんだわ。だからかもしれない。
聞くところによると、彼はB型なんだそうな。
あーそれも理由のひとつだな。B型の男の人って、すごい「分け」たがるもの。ホッタ君がそうだったよな。
私がまだ誰のものでもなかった頃は、まるで自分の物みたいな扱いしたくせに、錬司さんの彼女になってからはちっともかまってくれなくなったもの。バースデーのプレゼントやらバレンタインデーなんかも、おかえしなんてくれなかったもの。その理由は、他人の彼女になんでプレゼントせんといかんのか、だもんね。
その反対に、たぶん自分の彼女となったら、きっとすごく尽くすんだろうと思うよ。だからきっとナイトウさんも、友達になればきっとおもしろい人なんだって思えるだろうと思う。

今日はキタヤマさん、休みだったんだけど、昼休憩の時、タゴさんとアダチさんとで、アオキ&イズミの悪口言い合ったんだよね。いやだ、と言いつつも、私も日頃のうっぷんをぶちまけたりして。私なんか口をすべらせてしまって、タゴさんも彼女らに言われてるよ、なんて言ってしまって。さすがに内容までは言えなかったけど。それこそトミーの時のなー二の舞になってしまうからね。

ミノウラ君よりひとつかふたつってことは私からすればふたつかみっつ違いってことだ。そんなに年下ってわけじゃないと思うのに、それでもよそよそしかったとしたら、それはやっぱり彼も私のことを苦手に思ってたのかもしれないな。ナイトウさんみたいな人、今の仕事場にもいる。それは私の上司ではあるんだけど、私より六つは年下。こっちはもうね、それだけの年下になったら、相手も私に気を遣うだろうし、しかも自分は上司だからっていうのもあるだろうしなあ。しょうがないとは思うけど、でも私以外の特定の人に対しては年なんか関係なく接してるしなあ。やっぱ、相性が合わないんだろうなあ。






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