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Little Eden



12月24日土曜日

今日は、タゴさんのアイスクリームと、カナちゃんの誕生日ケーキを持って帰るため、錬司さんに迎えに来てもらうことになってて、いつもの正面玄関で5分前くらいから立って待っていた。
そしたら、ある人が自転車を置いてデパートに入ろうとして、立っている私をふっと見た時、大きく目を見張ったのだ。
えっと思って私も彼女を見つめたのだけれど、その人は自信なさそうな感じで微笑みながらチラチラ私を見て、中に入っていってしまった。
あとで考えて、なーんかあのサミーに似てたよーな気もするけれど…と思ったけれど、もう後の祭り。
サミーといえばどうしてるかしらね。その気になれば消息もわかるだろうと思うけど(なんといっても彼女のお母さんをおかーさんも知ってるみたいだから)今日みたいな突然、街でバッタリ、なんてのを期待してる人だから、私は。
彼女は高校時代、私の心の友だったのに。
どうしてこんなに遠い存在になってしまったのだろう。
いつか、いつか、作家になって、彼女らを話に書いて贈ろう、それまでは…なんて考えてたバカな私だから。
もうあれから15年は過ぎてしまった。
今でも私のこと覚えていてくれるだろうか。もし、今日会った彼女がサミーなら、覚えていてくれた、ということになるよね。
ま、私ってあんまり変わってないみたいだから。太った以外は!

カナちゃんは、もう大喜び。ふみきりセットが大いに気に入ったらしく、離れないんだから。
明日から大変だ、おかーさんは。出し入れするのに苦労するんだから。
だけど、買ってやれっつったのは、あなただからね。
ウシオさんとこのショウちゃんは一万もする上等なやつだから、なんて。
いーじゃない、どーせ壊すんだから。

この頃はどうだったかはわからないんだけど、彼女は結婚して県外にいたのを離婚して戻ってきて、そして後に出会うことになる。それで思い知ったのは、もう私たちは高校時代の私たちとは違うんだなあということ。子供の頃は純粋に付き合うことができたけど、大人になるといろいろ不都合なことが出てくる。ちょっと詳しくは書けない事柄だからこの辺までにしとくけど、もう私は彼女とは付き合いたくない。そうまで思わせてしまう事がわかってしまったから。子供の頃、彼女は私の小説の最大の理解者だったのに…。

タゴさんのアイスクリームって何だったっけと思って思い出した。彼女の旦那さんがとあるスーパーに勤めてて、毎年クリスマスになるとケーキとかアイスとかノルマがあるからってことで、事務所のみんなでケーキとか買ってあげてたんだよね。で、私はアイスクリームを買っていた。今年もクリスマスがもうすぐでくるけど、今でも彼女の旦那さんはあそこで仕事してるんだろうなあ。






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