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Little Eden



12月8日木曜日

お風呂から上がった頃、久方ぶりにトミーから電話があった。なんだろうと思いつつ出たら「河童」の前売券を買ってきてとのこと。いいけどねー。
なるべくなら映画館で、との条件付。もしかしたら何かつくかもしれないからだって。昔の私もそんなんだったけど、今はもうたいぎい、そんなの。
新年会したいね、と言われ、生返事。ま、あっても行く事はないけど。いつだったら来れるの、と言われ、それも生返事。いいかげん、行きたくないって思ってるって気づけよな。もう私たち、おしまいなんだから。
今年の年末はどんなだろうね。どうせ私は行かないけど。

いつものことだけど、今日またしても急に虚しくなってしまった。
いつの日か、私もみんなと同じく死ぬことがあるんだって考えてしまった。
どうも、自分がいつか死ぬなんて信じられないのよね。
これも本の読み過ぎ、小説の書き過ぎなのだろうけど、自分だけは人とは違うんだって信じてるから、いつまでもいつまでもこのままでずーっと生きていけるんじゃないかって。
だけど、鏡に映った自分の顔はどんどん変わっていくし、身体はゆうこときかなくなるし、そんなこんなふうに考えてたら虚しくて、身体中の力がなくなってしまいそう。
どーしても信じられないのよ、私という存在がこの世からなくなってしまうのが。私という意識が消えてしまうのが。
転生というものがあるとしても、私の今の記憶はなくなってしまうわけでしょ。嫌だな、そんなの。私の前の人ってそんなことは考えなかったのだろうか。そして、次の世の私は、こんなこと考えないのだろうか。
でも、のめりこむしかないよね、物語に。一度知ってしまったものは二度とはもとに戻らないんだから。
いつの日か、私の気持ちが報われる事を祈って祈って、なんとか生きていくしかない。救われない心を持って。

今の自分は残りの人生を、私にとっての平凡に生きていけるというなら、もう何もかもどうでもいいという気持ちになり始めてる。






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