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Little Eden



11月29日火曜日

有久の時、タゴさんが突然「マジな話、もし二人目ができたら仕事辞める?」なんて聞いてきた。
そりゃ子供できなくても辞めたいのはやまやまなのよね。
だけど辞めれない、ましてや家を建てようと思っているのに、辞めれるわけがない。
だから、正直な気持ち「子供をつくるつもりはない!」と答えたのよね。
次の子が絶対女の子だったら産むけど、と言ったことは言ったけど、それはちょっと嘘だった。
本当の気持ちは、もうほしくない。とても自分で育てていく気になれないんだ。
見てくれる人がいなければするんだろうと思うけど、それこそ、その子の将来がどんなになるか、考えるのも怖い。
私はやっぱり母親として生きるには、どこか、なにか欠落しているんだろうと思う。
なにを差し置いても子供が一番、っていうのが普通の親なんだろうのに、私にはそれがない。
よく、おかあさんに「それでも親か」と、よく言われるけれど、まったくその通りだ、と思う。
でもまあ、子供を持つ親の気持ちは今になってよくわかるよね。
だから、私が子供の時、お母さんがどう思ってたか、感じてたかは手に取るようにわかる。
たけど、お母さんが子供に対してどう思ってたかはわからない。
果たして今の私と一緒だったのだろうか?
でも私とは違って、お母さんは自分の物より私のためにいろいろお金を使ってくれたし、食べ物も自分の分を私がほしい、と言えばくれたよな。私はまず自分から、だもんなー。
ほんとそれでも親か!だね。
でも許してほしい(誰に?)私はこれが、この楽しみがなければ生きていけない。きっとストレスだらけで病気になっちゃうと思う。
タゴさんには、5年は絶対辞めない、なんて言った。たぶんそうなるだろう。でも心の中では、作家になってもっと早くに辞めてやる!なんて考えていた。なにかの賞を取ればなんとかなるもん、なんて思いながら…(なんて甘いやつ)

5年は辞めない、か。5年もしないうちに辞めちゃったよなあ。97年だから、辞めたのは。結局、仕事しながら小説を書くのは当時の私には無理だったから、辞めない限りは書けないと思ったんだよね。まあ、それが直接の原因じゃないんだけど。

それにしても家を建てようってあの頃は思ってたんだ。まったく…私も旦那と同じく正社員でバリバリ働いてるならともかく、パートくらいで家を建てる資金がたまるわけないじゃん。しかも、少したまったら貸してやらないといけない家族もいたりして、そんな中で資金がたまるわけない。まあそれもあって家を建てたいから賞を取りたかったってのもある。もっとも、今の賞金では家は建てられないんだけどね。それでも、まんがいちベストセラーになったとしたら可能性は出てくるわけで。それもあって、何とか賞を、と思ってたんだけどねえ。

ほんと、甘い考えだった。






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