オカダさんは親としていろいろ活動的な人だったな。PTAの役員もしてて、すごいなーと思ったんだけど、彼女はその理由を話してくれたことがある。パートとはいえ仕事してると子供のことがわからなくなるんで、積極的に学校の活動には参加して子供のことを知ろう、見守ろうと思ったから、だから役員になったんだって。そうなると、どうしても休んでいろいろやらなくちゃならなくなる。まあ、それもあるからなかなか正社員にはなれないこともあり、そのためのパートなんだろうけれど。ただ、仕事の都合で休みを調節せざるをえない正社員のクワガキさんからすれば、とんでもなく忙しい時もお構いなしに休む彼女に対してネガティブな気持ちを抱いてしまうのは心情的にはわからないではないけど。それでも相手の立場とかももっと考えてほしいよなあって。でもま、そんなふうにいろいろ言っちゃう人って、自分が同じ立場になったとしても、結局は自分の立場のことしか考えずに、かつての自分と同じ意見の誰かを、またなんじゃあかんじゃあ言うんだろうなあ。 そして、仕事の垣根のこと。それ以前は経理の中でも仕事が区別されて、自分の係以外はわからない状態だったのだけど、コンピューターでの伝票処理がなくなり始めて、少しづつコンピューター係の人員が他の仕事に流れていって、最後に残ったのが私やタゴさんあたりだったのだけど、その私たちも他の係をしながら今までの仕事もやっていくという形になるという話だった。私は他の仕事が本当にやりたくなかった。けれど、まだ売場に出て接客するよりはマシだと思ってて、掛に私は変わったわけだけど、その後、いよいよ人員削減ということになり、売場に変わらないといけないかもしれないってことになっていったんだよね。それもあって、早くあそこを辞めたかった。そのためには執筆して投稿して賞を取るんだってことだったんだけど。仕事しながら執筆は、あの頃の私には無理だったから。夜しか執筆できないし、けれど、体調悪くて夜は起きていられないし、で、かなり追い詰められていたよなあ。私は仕事と家庭は両立できないし、そのうえに執筆まではとてもとても…。だから、最終的には執筆したいがために仕事を辞めたわけだけど。 | ||