画像提供サイト
Little Eden



7月13日水曜日

「現世は夢、夜の夢こそまこと」なんて身体の奥底をくすぐられる言葉だろう。まさに、私の以前の気持ちにピッタリくるもの。その言葉、そう最近では忘れかけてた。
確かに、この世は夢ばかり見ているにはあまりにも暮らしにくい。だけど、ほんとは忘れたくない。私の夢、私の世界、私の私のためだけの夜。
私は昼間より夜を愛する人間なんだもの。
さて、12:00から始まる映画「RAMPO」を見ようと思い、ぢょぐで飛ばして行きました。今日もまた暑くなりそうなすばらしい天気。でも、走ってる間は暖かい空気に混じってとても冷たい空気が吹き付けることもあって、ほら、なんだか夏の海の中に入っている感じがした。
またいつか海に入ることがあるのだろうか。最後に入ったのは4年くらい前の事だったと思う。
とにかく気持ち良かった。またしても、カナを置いてきてしまった事にいくばくかの後悔を感じながらも。
「RAMPO」は良かったよ。劇場で見るほどでもなかったな、というのが正直な気持ちだけどね。
「RAMPO」を見て強く思ったことは、江戸川乱歩ってどんな人だったのだろうってこと。
確かに物書きって常人とは違った所があるって言うけど、ほんとにこの映画のような人物だったのだろうかって思ってしまった。そして、ああ、こんな人なら私の気持ちを理解してくれるんじゃないかって、そんなことを感じたのだ。
だって、私のそばには、乱歩のような人はいないんだもの。人のつきあいが下手で、世間に疎く、現実を生きていくのが苦手な人間、乱歩もそんな人だったのだろう、と思う。

さて、話は変わって、この間の米子行の事。この間は書かなかったけど、おかあちゃんとああやって米子に買い物行くのはほんと久しぶりだった。5年以上も前の事だったよね。最後に行ったのは。錬司さんと3人で、ホープタウンに旅行に着ていく洋服を買いに行った時だったよなー。そう考えたら、なんかとってもこの間は私にとって貴重な1日だったんだなあって思えてきて。
そうそう、帰りの汽車で、ちょこっと仕事の悩みをしたら、お母さんいわく「そんなもん居直っちゃえばいい」その答えと同じ事を姑のお義母さんにも言われたことあったけど、私はお母さんにそう言われた時に、すごく言いようのない気持ちになった。
そして、やっぱり本当の親っていいなって、いまさらながらあたりまえの事を感じてしまった。
仕事を辞めるってその事ばかりを考えていたけど、お母さんに言われて、よっしゃ、定年まで頑張るゾーなんて思ってしまった。できなくてあたりまえ、若い人に勝とうと思うな!だもんね。
でもやっぱり小説家になりたい。
さすがにその事は言えなかったけど。

突然ですが、31歳になりました。なんにもなかった7月9日でした。
あの彼女が、毎年カードをくれるあの彼女が、とーとー来ませんでした。予期してたことなのですが、ショックは受けなかったけれど、とーとー来るべきものが来たなって感じで、一抹の淋しさはあるけれど、これでよかったんだって思ってます。
ただ、本を借りたままなので、さて、どーやって返そう、取りに来てくれるのだろうか、と考えてはいるのだけど。
いったいどうするのでしょうね。どうなるのでしょうね。

定年まで、ねー。持たなかったね。まあしょうがないんだけど。でも、母の言葉で救われたのはこの時だけじゃなかった。母の超ポジティブな考えって時にはすごく嫌悪感を感じてしまうこともあるけれど、時にはとても救われることもあるんだよね。

海はその後も一度も入ったことがない。息子が少し大きくなってから何度か海に行ったけれど、私は絶対入らなかった。入りたいという気持ちはあるんだけどねえ。ただ、後始末がめんどくさくて、若いころならまだしも、今はできればそういった面倒なことは避けたいから。

それと、乱歩になら私の気持ちをわかったもらえそう、だなんて、今じゃ誰に対してもそうい気持ちは持たない方がいいんだって思っている。後にある作家さんに同じような気持ちを持ってしまって、毎日のように手紙を書いたこともあったけど、その人が私に理解させてくれた。他人は決して他人の気持ちを理解するなんてことはないんだって。ただ、それは悪い意味じゃなく、理解できないからこそ、理解しようと歩み寄ることにも繋がるってことがわかったんだよね。それこそが正しい対人関係なんだって。






inserted by FC2 system