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Little Eden



9月29日水曜日

昔のマンガを読んでいて、そして、読み終わったあと、ふっと、こみあげてくる気持ちを、いったいどうやって表現したらよいのだろう。この本、初めて手にした時は、私は何していただろう、何を考えていただろう。私にもこんな出会いがあるだろうか、と、期待に胸躍らせていた、そんな覚えがあったような気がする。

手術してからこっち、死というものがあまりにも身近に思えてきて、時々、不安に押し潰されそうになることがある。
昔の思い出は、それに拍車をかけてしまうきらいがある。
つらいことも悲しいこともたくさんあったけど、ほんとはやっぱりあの頃が一番幸せな時じゃなかったのかなって思えてしまう。
おばあちゃんもおじいちゃんも初代リリーもまだ生きてて、お父さんも元気でちゃんと目も見えててトラックの運ちゃんしてるの。
最近よく思い出すのが、冬の夜、こたつにはまってトランプ遊びを家族4人でしたこと、おばあちゃんちに泊まったこと、思い出すとなんでか涙が出てくるの。
自分は死ぬかもしれないって思ってる人ほど長生きするって言うけど、でもやっぱり死んでしまったらどうしようって思ってしまう。

昔からそういう傾向はあったけど、やっぱり去年からこっち、そういう気持ちが強くなってる。今になってちょっとお父さんの気持ちがわかったような気がするの。そして、お母さんの気持ちもね。それは、手術とか入院とか出産とか、いろんな経験をしたからなんだけど、少しは私も大人になったっていうことかしら。
でもやっぱりいまだにお義母さんの言うことは、なかなか出来ない、グスでノロマなテンコさんです。
でも、最近、そうやって自分を卑下するのは簡単だけど、自分がどんどんつまんない存在になっていくようで、少し胸が痛く感じるようになった。私にだって、他の人にはない良い所が、他の人には出来ない何かがあるんじゃないかって思うんだけど…それがなんなのか思いつかないのよね。
だから作家になりたいんだけど、もとはといえば、弟を見返してやりたくてなりたかったっていうのもあるんだけどね。

今ではちょっと、錬司さんの弟さんとか、お義母さんに認めてもらいたいっていうのがなくもない。

とりあえず、いくつかの作品は賞も頂いて活字にもしてもらったんで、お義母さんには認めてもらっているみたいなんだよね。けっこうご近所さんに自慢とかしてたみたいだから。(笑)それでも、プロとしてやっていってるわけじゃない。あくまでも趣味の段階。もちろん、作家なんてそれでも立派に作家とも言えなくもないけれど、やっぱり一応は編集さんがついていて雑誌に定期的に作品が載らなければプロ作家とは言えないからなあ。

この頃に不安に押し潰されそうになると書いているけど、それよりもっともっとつらい気持ちになる未来が待っているなんて考えもしなかったな。ただ、そんなことはこの頃の私にわかるはずもないんだから、当時の私はその不安が最大の気がかりだったというだけ。ただそれだけのこと。






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