７月１０日月曜日雨のちくもり
なんとなく気分がはれない。
そういえば、あの旅行から変なのよね。
どうにかならないかね。
この間はドキッとした。
「浮気」の話ばっかりしてるもんで「最近、その話ばっかりじゃない？」と言われた時、あー、もううんざりという顔を錬司してた。
あ、しまった！と思ったけど、だってねー、どーしよーもないんだもの。
ほんというと、こんなに錬司にのめりこんでいいもんなのだろうか。
もっとクールに接しなきゃいけないんじゃないかって思ってしまう。
私の愛はもうとうに錬司の上を行ってしまってるの。
確かに占いに没頭してしまうのはよくないかもしれない。
だけどだけど、星座、血液、六星占術、すべてどれをとっても同じなんだもの。
本人もけっこう当たってる、そんなとこある、うんうん、なんて言うから、すっかり私は悲劇のヒロイン…。
やっぱり、ヤなんだもん。
本気だろーが、なかろうが、浮気なんてやだし、私だけを好きでいてもらいたい。
他の女なんか目もくれず、私だけを…と思うけど、そうはいかないよねー。
ああ、ああ、一緒になれれば、少しは気がはれるだろうか…もっと、つらい目にあったりして…でも今はこの状態から抜け出したいから。
とにかく早く一緒になりたい！
結婚してからも、私のやきもちはなおりませんでしたよー。（笑）
ただ、浮気はしなかったんじゃないかと思う。
錬司としては、もし浮気するとしたら絶対にバレないようにするとか言っていたけど、私は思うに、彼には浮気はできないんじゃないかなあって。
彼の場合、浮気ではなく、本気になってしまうような相手じゃないと男女の関係にはならないと思う。だから、浮気イコールそれは結婚の破綻。他にもっと愛してしまった人ができたから別れてくれ、となるんじゃないかなーって。
そんなふうにならなくてよかった。今はもう彼もそんな若さはないけれど、ただ、誰か、彼のタイプの彼を強く所望する女性が押して押しまくってきたら、彼もきっと私を捨ててしまうかもしれない。もっとも、彼は人一番責任感の強い男なので、私が悪女房でない限りは捨てはしないだろう。だから、そんな女が出てこないことを祈る。そうじゃないと、わたしもかわいそうだけど、なによりも、本気で愛する人がいるのにわたしを捨ててその人と一緒になれないことになったとしたら彼が本当に不幸だもの。
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