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Little Eden



10月8日木曜日晴れ

またしても私たちの間に不穏な嵐が吹き荒れた。
お父さんの言葉で不機嫌になったと言う。
正直言って、仕事のことで今忙しすぎて、結婚のことは考えたくないと言う。
わかる、とってもよくわかる。
あの人にとって今が一番大切な時だと。
あの人は、考えてない、と言ったら、私が怒るかもしれないと言ったけど、怒るより、なんか、とっても淋しい、心細い。
私なんか、あの人から離れたほうがいいのだろうか、と考えてしまう。
でも、一番わかってあげなきゃならないのは私なんだ。
私がもっとしっかりしなきゃならないんだ。
状況は違うけど、あのS君の時と同じだね。
S君のこと考えずに、受験勉強の邪魔して。
はっきりと私に対する気持ちを聞きたくて、問い詰めたあの日。
私は錬司のことを信じるしかない。
信じて、待ち続けるしか。
そして、親に錬司のことをわかってもらうようにしなくては。
ああ、でも、ちょっぴりつらいね。

若かったよなあ。仕事が忙しすぎるのであれば、早々に結婚してしまって落ち着いてしまえばいいのになあと今なら思うんだけど。そういうこと気がつかないってことは若かった証拠だ。私も彼も。で、私はたぶんそのことをアライ君に相談したんだろうな。私は別れたほうがいいんじゃないんだろうかって。けど、アライ君に信じてやれよとか言われて思い直したんだろう。それにしても10日の「ふらふら」ってどういう意味だったんだろう。






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