確かに、当時のわたしの想像は半ば当たっていた。わたしと会ってない時に他の女の子と二人きりで食事に行っていたんだよなあ。まあ、それを後にわたしに話してくれたわけで、それを話すということは本人はまったく悪いことをしているという気持ちはなかったわけだ。そりゃ、本人はその子のことを妹のように思っていたわけだし、食事に行くのもその子の相談にのるためだったらしいし。ただ、当時のわたしとしては、その二人きりで食事しているのを何も知らない他人が見たら、この二人は恋人同士だと思うだろうし、それに、彼女の相談にのっていくうちに二人はデキてしまいました、なーんて話はゴロゴロしているわけで。実際、錬司の友達にも、そんなふうにしてくっついてしまった人がいたからなあ。錬司がそんなふうにならないなんていう保証はなかったわけだもの。もし、相談にのってもらっていた彼女が錬司のほうがいいって思って積極的にアタックしてきてたとしたら、フラフラっと浮気してしまうこともあったかもしれない。なにせ、まだ20代前半の若い頃だったもんなあ。今でも、若けりゃ浮気のひとつもしちゃうかも、なんて言ってる人だもの。だから、当時の錬司が浮気しないなんてことは信じられなかった。そして、それが本気になってしまって、わたしが捨てられてしまった、なんてこともありうる。なんてったって、わたしは超ワガママな女だったからなあも、当時は。まあ今でも、だけど。(爆) | ||