12月4日火曜日晴れ
Yは靄の中を車を走らせるのが好きらしい。
初めてその中を走らせた時、私は頭を殴られたようなショックを受けた。
あれは中学3年の真冬。受験生だった。
夜中の1時に、南の窓から外を見ると、あたりミルク色に染まっていた。
この夢のような外をどこまでもどこまでも
歩いて行きたい
今にも溶けてしまいそうな月と
永遠にその輝きを失うことはない星を
いつまでもいつまでもみつめていきたい
と、毎晩、考えたものだ。
それが今はしっかりと実現している!
そのことに私は感動したのだ。
ああ、私はしあわせなのだ、と。
夜は好きだわ
夜の静かさが好きだわ
夜のやさしさが
夜のこわさが
好きだわ
もうどうしようもないくらい
好きだわ
夜の神秘さが
けれど、年取っていくにつれて、夜中を体感することはなくなってしまった。
寝不足すると、とたんに体調崩してしまうから。
ああ、若いってやっぱいいよなあ。(笑)
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