あれ以来、死にたくなるようなことは何度もあった。けど、卒業アルバムを開くことはなかった。何とかギリギリなところでかわしてたと思う。一度は本当に危なかったこともあった。駅のホームから汽車に飛び込もうとしたこともある。けれど、何とか踏みとどまった。だって、その頃にはもう息子がいたから。子供のためにも死ねないと思った…わけじゃなかった。私には死ねない。きっと死ねないよ、私には。 どうして死ねるんだろう。私にはできない。なのに、彼女は死んでしまった。それを強さと言っていいものかどうか。でも、死ぬことは弱さとも違う。どう言えばいいのか、いまだに私にはわからない。 | ||