３月３日土曜日雪
３月にもなるのに雪がチラチラ。あの尾道への旅もこんなに寒くて雪のちらつく日だった。
いよいよあの短大ともお別れだ。確かに私はＫさんが好きだったのだろう。Ｓさんに「ほれてるな、熱いまなざし向けて！」と言われた時のあの動揺。
最近、目覚めて来た、というか、自覚しだして、もちろん男の人も好きだけど、女の人も好きになりだしちゃって…。とまあ、これは多少なりとも昔からその傾向はあったわけだから、今さらなんだけど。あぁ、やっぱし私は花の両刀使い♡
彼女、Ｋさんはほんといい人で、いろいろ私のこと気にかけてくれてた。まあ、なにも私だけにってわけじゃなく、皆にそうなんだけど。彼女はとにかく目立つ人だった。そして、クラスじゃいつもリーダー格。でも、今回のあの泊りがけの謝恩会の２次会には、私、あんまり乗り気じゃなかった。それに、最後の体育の時も。
彼女、やたらと「もうこれが最後だから」ってその言葉を言われるたびに反発してた。
だけど、ほんとにイヤだった。”最後だから”なにかしよう、”最後だから”集まろう。私、そういう”最後だから皆で”って考え、嫌いだ！
皆で最後を騒ぐのは苦手。騒げば騒ぐほど、あとの気持ちがみじめになるだけだ。
そういったことで、やっぱり彼女と私は違う人間だって認識した。ついてけない彼女には。結局、ＫちゃんにＫさんをさらわれちゃったって感じになっちゃったし…。ああ、ここでも私の好きになる人はみんなＫちゃんを好きになる。やはりＫちゃんから離れるべきなんだわ。
尾道はとても寒かった。山の上から瀬戸内の海が見えて、ああ、私は尾道に来たんだなあって実感したの。
Ｓちゃんじゃないけど、海と山の共存。なんて理想的なところだろう。閉所恐怖症の私なのに、あの迷路のような路地がとても気に入った。いつまでもいつまでもＡさんやＳちゃんと歩いていたいって思った。
今はまだ文章で書きあらわせないけど、いろんなことを今度の倉敷、尾道旅行で感じ取った。もしかしたらこれがこれからの私にとって重要な一歩になるかもしれない。
