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Little Eden



2月1日月曜日晴れ

今日から自由登校です。1、2年の時、どんなにこの日を夢見たか。
でも、あの頃は、いつか来るんだろうけど、決して来ないような気持ちも持ってたから、実際こうやって学校におらず、家にいるのは不安のような淋しいような変な気分だ。

30日土曜日は、皆で教室の大掃除。帰る前、ピアノ室に行ってピアノを弾いてたら、音楽室からなんとベートーベン、ピアノ協奏曲第5番「皇帝」が聞こえてくるじゃない。
あれはコニシ君が弾いていたにちがいない。
それから帰ろうとして5組の前を通ったら、予想した通りシンゾウ君がいた。
あとでTomyに聞いたところによると、教卓でタイコの稽古をしていたということ。
なのに私は話しに行かなかった。そのあと、安田とか、やよいとかに行ったあと、学校の方へ向かう道をとぼとぼ歩いていたら、前から自転車に乗ったシンゾウ君がやって来た。
私は通り過ぎるあの人をじっとみつめてたが、にわかに「シンゾウ君!」と叫んで、5、6メートル先に行ってしまっている彼を追い駆けた。
私とシンゾウ君はやよいの前まで一緒だった。あの日もまたいつもと違うようなことを言っていた。
いつものそっけなさは微塵もなかった。そればかりか、昼御飯を食べてない私に、「なら、これからどっか食いに行かんか」と誘ってくれたのだ。
もちろん私が承諾するわけがない。だけど、ほんとは一緒に食べに行ったほうがよかったのだ。案の定、Tomyにもお母さんにも「行けばよかったのに」と言われた。
他の人に話しても同じだろう。だけど、好きな人だからこそ頷けなかった。
しかし、反対に心の隅では、食べに行きたかった、という気持ちがあるのでつらい。
シンゾウ君とつきあっていくのは私には苦痛だけど、今の私にはシンゾウ君がどうしようもないほど必要だ。離したくない。この矛盾が私を苦しめる。
そういったことを全部ひっくるめて包み込める大きくて豊かな心を持つ人間になりたい。

これだけ読むと、あの時もう一度彼の気持ちを確かめてみたら、もしかしたら状況は変わっていたかもしれないなあとも思える。少しは希望の持てる関係になってたかもしれないなあって。てゆーか、今の私は当時の自分に対して「なにやってんだよ自分」と腹立ってるわけで。(笑)一緒に食べればよかったのになあ。でも、当時の私は好きな人と何か一緒に食べる、しかも二人きりで、なんてできないことだったよなあ。今でも、もし尊敬と憧れの対象として見ているガクトさんと二人きりで御飯、なんてことになったら全力で拒絶しそうだし。それは昔も今も変わらないか。やっぱ、気兼ねなく一緒に御飯食べられる相手としか御飯は食べたくないなあ。うん。






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