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Little Eden



11月28日土曜日雨

コガちゃんは園田に行くらしい。もしかしたらKさんも。
私は、去年、おとーさんが事故さえしなかったら、Kさんと同じ大学に行くつもりだった。
姫路女子短期大学に。なんでかしとにかく兵庫に行くつもりだった。
それが県外に行けなくなってしまい、やむなく今は鳥取女短が大将と思い込もうとしている。
親の立場を考えると自分の思い通りにはできない。
なにせ、私は自分が親のすねをかじらないと何もできないガキだってことを痛いくらい自覚してるから。
だから許された範囲内で、自分の思い通りにしてみようと決心した。
鳥取女短に入ったら、子供の教育、ピアノ、小説を中心に勉強しようと思う。
できるなら、ピアノの講師になりたいし、また自分の著作権も取りたいし、司書の資格もほしいし、子供教育法は絶対会得したい。そうしないと、私は自分の子供をうまく育てる自信がないのだから。そして、今の時点ではその力もない。子供の将来が不安でたまらない。
私はキャプテン・ノンのような母親になりたいから。

ああ、だけど、私もあの人たちの仲間入りをしたい。あの人たち──SFばかりではなく、もろもろの小説家たちの──そして、私は会いたいと思っている人たちをアメリカまで尋ねたい。──レナードとかブラッドベリィ、もろもろの俳優、小説家たちに──
本当に会いたかったチャップリンもスティーブ・マックィーンも今は亡き人。
時がたつのはつらい。人々は私を忘れ、逆に私は人々を忘れられない。
そのせつない気持ちを抱くことに、苦しさと快感を覚える。なんという矛盾!なんという不可解さ!
私は哲学者なのだろうか。この私が?論理性に欠けた、原始的感情によって左右されているこの私が思想家だって?ばか言っちゃいけない。
どこの世に、私のような愚かな哲学者がいようか。いるはずがない。(わーい!反語だ!)
私は単に、とりしまりのないエゴイズムの塊なのだ。この世でもっとも恐ろしく、かつ、もっともいとしむべきエゴイズムの!
私はどうしようもないほど人間だ。人間は好きだが、人間であること、女であることを時々うとましく感じないことはない。せめて男に生まれたかった。男にできることに今でも憧れる。
今、私からシンゾウ君を取ったらどうなるだろう。そう思うと、やはり女に生まれてくるべきではなかったかもしれない。

でも、たぶん男に生まれていたら、私はもっともっと不幸で生き難かっただろうなあと思う。もしかしたら早々に命を自ら断ってしまってたんじゃないかなあって。

親のせいというか他人のせいにして生きてきた私の人生だ。錬司のことは言えないよなあ。錬司も親のせいで行きたかった学校に行けなかった人で、私は親を捨ててでも出てけば良かったのにと思ったんだよね。でも、彼はそれができないくらいに義理堅い人だった。そして、そういう人だからこそ、私のような女でも面倒が見れる人なんだ。そうじゃなかったら、私はとっくに離縁されていたと思う。私はそういう人間。






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