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Little Eden



10月31日土曜日晴れ

10月も今日でおしまい。あと2ヶ月と16日で共通一次。まるで自分も受けるような気分だわ。
明日はゆっくり眠れると思ったら、思わぬフェイント。明日は進研模試がある。

朝のHRになる前にハラダ先生が「あんたによー似た子がおったぜェ」とおっしゃった。

私たちぐらいの年代の男の子って、だいたいが年上の女性に惹かれるんだけど、少なくとも弟たちは年下か、同じくらいの子がいいってさっき言ってた。うれしいことだ。ワヒコ!悪い女にはひっかかるなよ!

”リトル・ロマンス”を観た。”小さな恋のメロディ”とはちょっと違う雰囲気で良かった。
若者はああでなくちゃあ。でも私は、サンセット・キスをしたいとは思わない。あれは彼ら2人のためのものであるから。私は私なりの伝説をつくりたい。
私、どんなことしてでもシンゾウ君にくっついていく。そりゃあ一緒になれれば申し分ないんだけど、たとえそうならなくても、私は彼との間に変わらぬ友情をつくりたいのだ。愛する者に対する気持ちとは違った特別の存在でいたい。たとえていえば、親友のようなもの。だけど、もし彼に、妻=親友のような人が現れたら、その時は離れるしかないけど。
今、私は彼に対する欲望を抑えつける苦痛に生きがいを感じている。なぜなら、その反対にその埋めあわせをする幸せも存在するからだ。苦痛を感じれば感じるほど、また幸せもそれに比例して増大する。
これは、私に限らず、この世の女性の強みだ。そして、相手を大きな愛で包み込む存在でいながら、時にはかわいい女になりたい。もちろん、顔だけでなく全体が、だ。そして、相手を飽きさせないユーモラスな女でいたい。とにかく、シンゾウ君に限らず、誰のお嫁さんになってもいいように、全ての男性にふさわしい女になりたい。そして、いつまでも”大人の中の子供”でいたい。

それと父に感謝。彼は本当に私のことを考えてくれる。連日のように仕事に出掛け、今日なんかも本当はお休みなのに、仕事に行って、今は家にいない。私の大学への資金をつくろうと必死なのだ。ふだん、そういったことを話さない父だが、かげでいろいろしてくれる。事故に私のお金をつかってしまったことに、だいぶ心を痛めているらしい。なにも口にしないが。それを思うと、早く結婚して安心させてあげたいとも思うのだが。
シンゾウ君への気持ちはなかなか断ち切れそうにない。できるなら見合いでは結婚したくないから。

ハラダ先生が見た私によく似た人って誰だったんだろう。もしかしたら親戚だったのかもしれない。父の方の親戚はほとんど知らないし、母の方の親戚もよく知ってるとは言えないから、私に似た誰かもいないわけじゃないと思う。それに、大人になってからでも外出したら、何度か誰かに間違えられたこともあった。「それにしてもよく似てる」と言われたこともあったよなあ。

当時の私たちの年代の男の子が本当に年上好きだったのかはわからないよねえ。私がそう感じたってだけで、たぶんそういうわけじゃないんじゃないかな。ただ、少年時代って年上の人に惹かれるってなんかよく聞いたような気がするから、そう思い込んでただけなんだろうな。

相手を大きな愛で包み込む存在でいながら、時にはかわいい女、顔だけでなく全体が、そして、相手を飽きさせないユーモラスな女かー。うん。自分で言うのもなんだけど、この頃の理想の女になったと思う。ただ、私は家庭的な女にはなれなかった。家事一般が嫌いなんだもの。だから、そういうのがちゃんとできる女を求めてる人とはうまくいかなかったと思う。錬司が家事にうるさい人じゃなくてよかったー。(笑)

当時の私は父に感謝してはいたけど、今は必ずしも純粋にはそういった気持ちは持てないなあ。もちろん、父がダメな父親ってわけじゃない。自分のことより娘の事を第一に考える父親ということで、十分親としての責任は果たした人だと思ってるし。ただ、私はできればあの短大ではなく、県外の短大に行きたかった。実際に行ったところより多少はお金のかからないところを見つけたつもりだったんだけど。とはいえ、当時は気づかなかった病気の兆候のせいでちゃんとした短大生活はできなかったかもしれない。一年だけだったとはいえ、寮生活ができたから、体調が悪くても何とか生活していけた。

そういえば、今も息子は県外から毎週のように帰ってくる。週末に仕事が入らない時は、だけど。で、そういや私はも寮生活してた時、毎週末に実家に帰ってたなあって。なんか、この母にしてこの子ありって思ってしまったよ。(笑)

確かにあの短大に行ったのは私にとっては悪いことではなかった。でも、2年間で多額の金額を親に使わせて卒業したにも関わらず、その学業を活かす仕事につくことはなかったんだよね。まったく無駄な2年間だった…とは言わないけれど、それは精神面だけのことで、生活していく上で役立つことは今までになかった。そう思うと、どうしても無駄な2年間だったなあと思ってしまうのはしかたがない。やっぱり高校卒業後は大学なんか行かずに就職したほうがよかったんじゃないかなあと今更ながら思ったものだ。






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