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Little Eden



10月17日土曜日晴れ

中間テストも山場を超えて、あと月曜日を残すのみとなった。あとはCと選現である。
木・金・土とシンゾウ君の姿を見ることはできなかったが、大丈夫だろうか。この間の話を聞いてから、彼の勉強もさることながら、身体のほうも心配でならない。
彼は近頃、連日のように遅刻をするそうだ。しかし先生は何も言わないということだ。
いつだったか、先生が来てからもまだ来なくて「ここは誰ですか」と先生が言うと「タナカ君です」と生徒。
すると同じくらい遅刻するタニグチ君はいつも怒られるのに「タナカは今頑張ってるようですね」と言っただけだそうだ。はたから見ても彼は頑張っている。大丈夫!彼はきっと成功する!
勉学とはひとり苦しんでこつこつやるものだ、と、いつだったか先生が言っていた。
私は彼に何もしてあげられない。こうやって見守っていることしか。

名前は敢えて書かないが、今日の選英のテストの時、私の隣に座っていたある男生徒がカンニングをした。
ああいった現場を見たのは今度が2度目。中2の時と今回と。だから先生は机の中に何も入れたらいけないと言ったんだ。何も隣の人のテスト用紙を見ることだけがカンニングとは限らない。
そんなことまでしていい点が取りたいのだろうか。そんなことするくらいならまだ0点取ったほうがましだ。
彼は罪の意識にさいなまれないだろうか。

さて、この4ヶ月間、さまざまなことが起こった。そして、今年81年の夏が私の青春時代で一番の苦難の期間だったといえる。しかし、その反面、精神的な面でシンゾウ君と一層深くつながれた。
私はこの糸を断ち切りたくない。
3.17事件が起きてからちょうど7ヶ月。この7ヶ月間は私にとって苦々しくも反面、嬉々もあった。
そして、彼にとってこれから3ヶ月間は嬉々など微塵もない苦々しい期間になる。
でも、この私がその7ヶ月間で一層心が強くなったというのなら、シンゾウ君はこれからの3ヶ月間でもっと大きく成長するだろう。
私はそんな彼を早く見てみたい反面、私から彼が離れて行ってしまいそうで怖い。

いったい、これからの私に、そしてシンゾウ君に何が待ち受けているのか。”事実は小説より奇なり”

今日のシネマは”エクスタミネーター”

タニグチ君は時々テレビで見かけるよなあ。(笑)
私もテレビに出るような人になってたら、シンゾウ君も「ああ、彼女も頑張ってるな」って思ってもらえただろうにねえ。

これで日記NO.14はおしまい。次は15だ。






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