９月１４日月曜日晴れ

昨日はなんて日だったことか。最後の体育祭は確かに楽しかった。
賞状もマスコットのアイディア賞も貰えて。だけど、あの人とフォークダンスが踊れなかったことは非常に悲しかった。彼が参加していなかったわけじゃない。１５分も踊らなかった気がする。
５組の最初の人と踊っておしまい。もう私くやしくてくやしくて！！
そのあと、５時半までピアノ室でヤケ歌。階段のところでシンゾウ君と一年生のトランペッターがいて、ファイヤーストームが終わってから吹く校歌の練習をしていた。私はちょっと話をして、彼のそばに立っていた。彼がトランペットを吹くのを見ていた。だけど、ヒサミがむかえに来た。
宴会があるからだ。ヒラマツの家で。確かに宴会は楽しかった。でも、そのままずっと彼と一緒にいたほうがもっといいことがあったかもしれない。今となっては知る術もないが。チャンスをのがしているかもしれない。
しかし、宴会は最高だった。イナオ君もカワノ君もいたから。イナオ君ったら、ヒサミにどんどんお酒を飲まされて酔っぱらっちゃって。なんと彼は煙草をすっていた。スギタニ君を思い出してしまった。
もう最高だった。最高の夜だった。あんな夜はもう来ないかもしれない。
今日は昼からホッタ君の家に行った。学校の前を通ったら音楽室で宴会をしてるらしく、カーテンがライブハウスの時みたいに閉まってた。（ブラスの宴会）ちょっと、うらやましくなったけど、あの人にはあの人のつきあいがあり、そのかわり私にも私のつきあいがある。結局、どんなに好きあっても他人なんだと言いきかせた。それでもやっぱりあの人と一心同体、同じ体験をしたい。
帰りに前を通ったら、少し窓が開いていて、私は思わず「シンゾウ君！」と叫んでしまった。
我ながら恐ろしいことをてしまったと思った。彼は本当にいただろうか。不安だ。
私は確かにシンゾウ君を心のそこから好きなんだ。声に出していえればいいのに…。