８月３１日月曜日晴れ

土曜、日曜と再び神経性胃炎が起き、私の神経はまいってしまった。
今朝も吐きそうで恐ろしかった。
ところが３校時の音楽の時間の前にピアノの練習をしようとしたら、なんとシンゾウ君がやって来た。
すぐ帰るだろうと思って気を確かに持て！と心に命じたら、彼は楽譜をエレクトーンの台に置き、私のところまで来て「なんじゃソナチネか」と言い、エレクトーンを弾き始めた。
不思議といえば吐き気がなくなっていたこと。それでも気を許してはいけないと反復したのだった。
しかし、グレードの合格は報告できたし、一ヶ月ぶりにまともな話はできたし、これで最高の気分なら申しぶんないんだけど…。
私たちが授業を受けてる間、彼は隣のピアノ室でピアノを弾いていた。
授業が終わり、私は電気をつけてあげて「電気つけんと目が悪くなるだけん」と言った。
彼は、ふんふんと答えながら、ピアノを弾いていた。しばらく、私たちの間には沈黙があり、彼の弾くピアノの音だけが聞こえていた。私はつらかった。今朝よりはまだましだったが、気分が悪いには変わりない。彼が立ち上がった時、ホッとしたことには違いないけど、でもやはりあの人とふたりきりになれたのは本当に久しぶりだから、名残惜しかった。
もとのように気分を気にせず、Ｂｅｓｔな気分でシンゾウ君と話せるようになるんならもう何もいらない。