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Little Eden



6月19日金曜日

火曜日は球技大会だった。私はいつものごとくソフトボールに出場。
4回戦で惜しくも3−7で負けてしまった。男子のソフトは優勝したらしいけど本当かな。
日に焼けてすごく痛かった。今は皮がむけてみっともない。

昨日は久しぶりにシンゾウ君と話をした。昼休憩、5組の廊下で。彼は壁を背にしていた。
いつものごとく気分が悪くなってきたけど、気にしないことにした!ほっとけ!
私はまずいことを喋ってしまった。俗に言う”つげぐち”というやつだ。
美術部の部長のヤマネタカシ君が部日誌に書いていた”シンゾーさんクイズ”を、よせばいいのに喋ったのだ。シンゾウ君は腹を立てていた。まさか、腹を立てるなんて思ってなかったのに。御免なさい、タカシくん。

どれもが本当の姿なんだろうと思う。私に話しかける時のシンゾウ君の優しさと、チエコたちの言うひねくれた根性のシンゾウ君は。そして、私は、それらすべてをひっくるめて彼が好きなのである。

私は永久にユーシン君のことはすっぱりとあきらめる。

チエコが言った。彼のTrumpetには優しさがないって。金属的だって。
あたっているだけに私は悲しいと思った。彼がどんなに音楽を愛しているかよくわかるのだけど…。

だけど、シンゾウ君がTrumpetを吹いて、私がそのそばでそれを聞いて、あたりは燃えるような夕焼けで…そんな風景が私の憧れだ。曲はもちろん”夜空のトランペット”

それでも、自分の言葉や気持ちで自分自身をがんじがらめにしている自分が惨めだ。
シンゾウ君、助けてほしい。

ほんと馬鹿な私だよなあ。つげ口を言うなんてさ。ちょっと考えればわかるだろうに。気を引きたいばかりにそんなこと言ったんだろうなあ。






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