６月２日火曜日晴れ

気持ちのいい１日だった。ＨＲには名前は忘れたけど、眼鏡をかけた教生さんが来た。
近頃、特に今日なんかカドワキ先生が好きになってしまった。最初はなんてひねくれた先生なんだろうと思っていたけど、だんだんおもしろい先生だってことがわかったのだ。

５組はもう席替えしていた。２組もしたいな。そして、窓ぎわにいきたい。それとカワノ君の近くになりたい。彼と話したいことがたくさんあるのに、話すチャンスがないんだもの。
あ、あの、めったに、というか、全然、席をかわらないシンゾウ君が、真ん中の列だったのに、廊下側の列に席をかわっていた。ま、そんなことはどうでもいいや。

４校時の選択の時間、１組に行こうとしたら、うしろからやって来たシンゾウ君が私を追い越していく時「ヨォ」と声をかけてきた。なんだか変な気分だった。
今までシンゾウ君との間にあったこと全部、実際にあったことなんかじゃないっていう考えが、ふと浮かんでたから、彼が声をかけてきたことに変な気分になったのだ。

私と話をしないから、落ち込んでいると考えるのは、私のうぬぼれだろうか。
私はそんなに思われてないのかもしれないのだから。
……ああ！もうやめ！シンゾウ君なんかもう私の頭から出てしまえ！

ヤマネ君が美術部の部長さんになるんだって！