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Little Eden



5月29日金曜日曇り

近頃、こんな言葉を呟いている自分に気づき驚いている。
「シンゾウ君に近づかなければよかったのに」
ヒサミちゃんにも言われた…もし私が廊下やなんかですれ違う時、知らん顔して声もかけずに通りすぎたら、彼は動揺するかもしれない。そして、勉強にも影響があるかもしれない、とのことを。
思いたくないけど、近頃、息苦しくて仕方ない。せっかく掴みかけた幸せなのに、どうしようもない。何もできない。
だいたいが、彼と私の進む道が違うものだから、長続きするとは思ってなかったけど。
いつだったか、カマちゃんの言った「あいつについて行こうと思ったら、国立(つまり同じ大学ということだろう)に入らないけん」という言葉が、どうしようもない現実として、私の目の前に立ちふさがっている。お互いに助け合うこともできない。
こんなふうになるくらいなら”シンゾウ君に近づかなければよかった”
”近づいた”ことはまだいいとしても”告白しなければよかった”このおかげで、私とシンゾウ君は、わけのわからない変な仲になってしまったのだから。
今さら無視もできないし、かといってこのまま素直な気持ちで話もできない。
正式につきあってるわけじゃないから「もう話かけないから、あなたも私のことは無視してね」なんて、とてもじゃないけど言えるわけがない。
私はいったいどうしたらいいんだろう。

果たして私はシンゾウ君をどう思ってるのだろう。頭がこんがらがってきた。

いやーほんとに自分勝手な私だったよねえ。人を好きになるってこういうことじゃないかと思うんだけどね。でも、それに負けてしまって、後に私はとんでもない行動に出てしまうことになるんだけど。






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