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Little Eden



5月16日土曜日晴れ

今日の私はたいへん落ち込んでいる。嫌な事ばかり考えてしまう。
放課後にはもうその極地だった。私はTomyが好きだ。前に(1/22)彼女は正直だから好きだと書いたけど、今はその正直な所を好きとは言えない。
そのために私は傷つけられるから。
確かに、彼女が誰を好きになろうが、誰と話をしようが、私の口などはさむことはできない。それは彼女の自由だから。だけど、彼女は私があの人のことを好きなのを知っているのに、なぜ、ああも得意げに「化学の帰り、ずーっと話して帰ったよ」って私に言えるの。さも、私を出し抜くことができたと言わんばかりに。
あの人は私だけのものじゃない、と彼女は言う。それは本当だ。
でも、理屈でわかっていても、人を好きになってしまうと、もうそんなこと言えなくなる。
いや、口では言えても、心はそうじゃない。私だけを見ててほしいと思う。
といっても今までどんな女の子にも、マナミにだってこんな嫉妬心を抱いたことはなかった。なぜかTomyにだけは、いつも嫉妬を抱く。3/2もそうだった。
私は、私の存在は、あの人にとって、Tomyとかマナミとか、その他大勢の女の子と同じような存在に違いない。私はいつもうぬぼれるから、あの人が私のことを特別に思っているんじゃないかって今思うのは、私の勘違いなのかもしれない。
だって、あの人のTomyに対する態度も、他の人に対する態度も、私と同じだから。
だから、Tomyだって、もしかしたら心の中で自分のことを好きになってもらえるかもしれないと思ってるかもしれない。そう、あの人がTomyを好きになる可能性は十分にある。
同じクラスだし、選択教科も全て同じだし、いつも話ができるから。
私は彼女のように自信がない。あの人をずっと私に惹きつけておく自信がない。
だから、私は落ち込むのだ。彼女に諦めさせることのできる、しっかりとした仲じゃないから、あの人と私は。
今、私はEgoまるだしで言いたい、彼女に。
”あなたが他の誰を好きになろうと、そして仲良く話をしようとそれはかまわない。だけど、その相手にあの人を選ばないで。他に男の人はたくさんいるじゃないの。あの人だけは…”と。
でも、決して言えない言葉だ。私は、彼女にいつも「かまわないよ。だって、誰と話をしようが自由じゃないの。メッコちゃんが何を言おうと無視すればいいじゃない」って言ってるのだから。でも、彼女に言うその言葉は理想。心の中では、私にはあの人しかいない。あの人を取らないでと叫んでいる。
彼女は知らないだろう。私が、あるいは他の人たちが、彼女に対してそう思っているのを。友人なら、そのことをちゃんと話し、慎むように忠告するのが本当の友人なんだろうけど、私は彼女の中で悪人になりたくないという気持ちがある。
私は彼女の本当の友人にはなれない、こんな風だから。
可哀想な人だ。私にはたくさん本当の友人がいる。皆、私の欠点をびしびし言って忠告してくれる。私は彼女に比べればとても恵まれた人間だ。
だから、こんな私だから、私は彼女の真の友人ではないし、大好きなあの人の恋人にもきっとなれない。
最初からわかっていたことだ。私が好きになる人は私を好きになってはくれない。
今までひとりの例外もなかった。期待している自分が本当に惨めだ。
私には恋愛など訪れはしない。いつも片思いに終わるだけだ。
私は弱い人間だ。あの人を想う気持ちはこんなに強いのに。

今日はハヤカワさんがいらした。忘れ物を取りに部室に行ったら、ヤマネ君がいた。
彼と話したいな。

悲観しすぎると言われてもかまわない。私はこんな性格だから。狭い考えしかできない人間だから。
人間は嫌いだ。特に自分自身が一番嫌いだ。どんなに醜い心を持った存在であるかがわかるから。

確かに、私は一生「私が好きになる人が私を好きになってくれる」というシチュエーションは経験しないで終わるだろう。それは男女間じゃなくても友人関係でも。ただまあ、同性の友人では一人二人は、このネットで知り合った人の中にはいたかな、私がまず好きになって、相手も好きになってくれたっていうのは。けれど、現実ではそういうのは経験なかったなあ。






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