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Little Eden



5月15日金曜日晴れ

今日の私は落ち込んでるような落ち込んでないような、はっきりしない私。
中間テストが一週間後に迫っている。不安のようで不安でない。

近頃は、と言っても前からだけど、放課後が待ち遠しくてたまらない。
授業に身が入らないってわけじゃないけど、あの人に会えるのは放課後なんだもの。
今日は久しぶりに心の底から笑えた。
カナちゃんと連弾を弾いたり、楽しかった。

昼休憩、図書室に本を返しに行って、また借りようと物見してたら、ブライト中尉(ユーシン君)と森雪(ヒサミちゃん)が話をしていた。う、うらやましい!
彼らは彼ら、私らは私らと割り切りたいと思うけど、なんとなく気分消沈してしまった。まあ、土台あの人にブライト中尉のような行動を取ってほしいと願うのが馬鹿なんだけど。それでも願わずにはいられない。
これが恋心というもんです。
5月6日、私はあの人に、誰にも(親にさえも)言ったことのない、私の秘密をあの人に知ってもらった。なぜ、あんなこと、あの人にだけは知っておいてもらいたいと思ったのか。
親にも話せないようなことまでをあの人に知ってもらった。なぜだろう。よくわからない。ただ知っていてもらいたかったから。と、いうか、あの人に知ってもらうことによって、私の罪を償いたかったからかもしれない。償えるものではないとは思うけど。

中間テストが終われば楽しいことがたくさん待っている。

その秘密っていうの、あれだ、間違いない。さすがの私もここでは書けない。まあ今から40年以上は前の出来事だからなあ。時効ではあるんだけど。そっか。あのことを彼には話したんだ。まあ、今ではそんなことを話したことも忘れてるとは思うけど。

それにしても、よくよく考えてみると、そんな昔から私は自分の恥の部分でさえも他人に話すことができるという性分だったんだな。今ではネットで不特定多数の人たちに聞かせているわけだし。それだけ私は目立ちたがりってことなのか。






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