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Little Eden



5月9日土曜日曇りのち雨

でも、私がなんとなく避けているのがわかるのだろうか、あの人にも。なんとなく私によそよそしい。あの人と言葉をかわさなくなってから3日たった。
今日はあの人、部活に来なかった。と、いうより、授業が終わってから私が部室に行って、音楽室を覗いてみると、あの人はせっせと黒板に何か書いていた。
どうやら、ブラスの人たちへの練習過程らしかった。
あ、今日は帰るのかなと思ったら、少しトランペットの音を出してから帰ってしまった。
「俺、これから…」と聞こえた。ピアノ弾いてたもんだから、よく聞こえなかった。ばかな、テンコだ。
でも、もしかしたら、と思った。明日は進研模試がある。そして、日曜はあの人はピアノのレッスンがある。だから、今日にかえてもらったとか。
たぶん、そうじゃないかと思う。きっと明日はあの人学校に来る。

ここで言っておく。私は決してあの人との間に決着をつけたくない、と思っているわけではない。できるなら、はっきりあの人の気持ちをを聞いて、正式につきあうならつきあう、つきあわないならつきあわないとしてしまいたい。けれど、あの人は絶対にそんなことを言う人ではないから、私が言わなければならない。
だけど、私は「どうしても」言えない。いいわけに聞こえるかもしれないけど、信じてもらいたい。
決して逃げているわけじゃない。今度ばかりは、紙に書いても見せることまでできない。
言えない、言えない、口が裂けても言うことができない。言いたい気持ちは十分にあるのだけど。こればかりは自分ではどうしようもない。
だから、そんなくらいなら、あの人のことは諦めることにしたのだ。
私のこの考えは、他の人から見れば、おかしい、変だと思われるかもしれない。
だけど、わかってほしい。私にはこれ以上のことはできないのだ。
私はあの人の勉強の邪魔だけはしたくない。私だけが我慢すればいいのだから。
そうすれば、あの人だって志望大学のことやら、勉強、レッスンのことだけを考えることができる。結局、私はあの人を見守ることしか、あの人の役に立てないんだ。

今日もハヤカワさんがいらした。だから、ユウ君も来ました。みーなとハヤカワさんとユウ君と私と4人で話をしました。楽しかった。あ、あのチューバを吹く部活熱心な人、2年生で次期部長さんでイシダという人だって。ユウ君に教えてもらった。
ユウ君に聞いてもらいたいなぁと思ったけど、思いとどまった。
なんてー馬鹿な子だ。彼も今は勉強のことで頭がいっぱいなのに、それに彼に相談したってどーなるもんでもない。もうちょっと人のことを考えないと。
ついつい自分のことばかり考えてしまう。

それでも、私はあの人と話したい。あの人のそばにいたい。



今の私だったら言ってるのになあ。(笑)






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