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Little Eden



3月26日木曜日強風

24日、父と母に久しぶりに帰りが遅いのをしかられた。
17日の夜と同様、家に着いたのは8時だった。
母は学校や友人宅に電話をしてまわったそうだ。
そのことはもうどうでもいい。私は次にあの人に会ったら、私の気持ちを全て聞いてもらうつもりなのだ。そう決心したのだ。
私がこの半年、あの人に対して持っていた考えをうまく話せるかどうかわからないけど、聞いてもらうつもりだ。
あの人はトランペットのバッグにつけておいた伝言を見てくれたろうか?
この春休み中にその時間がほしい。あの人の気持ちなど今はもうどうでもいい。
ただ聞いてもらいたいだけ。
この3日間、どんなに苦しんだか。シンゾウ君、あなたにわかりますか?
できれば明日の午前中にでも学校に来てほしい…けど、きっと駄目だなぁ。
あのシンゾウ君が来るわけないもん。

そして、その後追記としてこう書かれている。

─5月12日─

あのゼンチュウ先生の密室でソファに座って話したあの夜。忘れもしない。あの日、初めてイシダ君(次期部長さん)っていうブラスの人に私とシンゾウ君の関係を知られた。そして、あの日はいやに男の人の好きそうな話ばかりしてたっけ、あの人。私は嘘みたいにシンゾウ君を信じきっていた。
あの夜も例の”病気”があって気分が悪かった。本当に17日のようになるんじゃないかとはらはらしていた。
もうあの部室で夜二人きりで話すことは二度とないだろう。
気分の悪かった夜だったけど、今では無性に懐かしい。

だからーその男の人の好きそうな話ってどんな話だったんだよー。書いとけよ自分。(笑)
まあね、付き合おうと互いに確認して付き合っていたわけじゃないけれど、はたから見ればもう充分付き合ってる二人だったよなあ、私と彼は。ほんと、ある意味、のだめカンタービレの千秋とのだめみたいな関係だったと今の私なら思う。






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