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Little Eden



1月17日土曜日曇り

なぜ私はあの人が好きなのか、なぜ彼を好きになったか、わかりません。
近頃、そんな疑問が浮かんでくるのです。
ただ気になるだけの存在なのかもしれません。

Cの時間に私から話しかけたからかどうかはわからないけど、4校時の現国の前からシンゾウ君から話しかけてきました。やはり”音楽”のことです。
あの人は私が合唱部だから意見を求めているのだけど、私にそんなものがあろうはずありません。
私は、どうしようと考えてばかりでした。確かに、またシンゾウ君と話をできるのは嬉しいんだけど、私は彼以上に合唱のことがわかるはずないのです。
ああ、これがKamaちゃんかマナミだったら、対等に話せるんじゃないのかなとも思いました。私は、やはり彼の役に立つような助けになるような人間にはなれませんね。
そして、それだけならまだしも、公務員模試が終わったあと、ピアノ室に行って、少し”Yesterday Once More”をマナミの前で弾いてみたりしてたのです。
そしたら、Kamaちゃんが来て「おまえ、初見で弾けんか」と言うから「弾けん」と答えました。すると、今度はTRUMPETをかかえたシンゾウ君も来て「弾け」と言うのだけど、私は意地になって「いやだ。弾けない」と言ったのです。
「じゃあ練習せや」「それでも弾けん」と、私はBakaなことを言ってしまったわけです。シンゾウ君はもう二度と口を開きませんでした。今度はマナミ相手に歌をうたってくれと言ってました。私はいたたまれず、その場から逃げ出したくなりました。今、後悔と安心感が入り乱れています。
今からでは遅いのですが、”Yesterday Once More”はぜったい弾けるようにするつもりです。

”自分が相手にどんな感情をいだくことも自由であるように相手もそうであることを忘れずに、相手に期待せず、どんな態度を取られようが、けっして打ちのめされない自分をもっていかなければならない。期待することは身勝手である。だからこそ、失望や落胆を招くのである”

相手に期待せず…か。この言葉は今でも痛感することがあるけれど、それでもやっぱり失望や落胆はし続けている。

合唱コンクールでその歌をうたったわけだけど、彼はクラスの合唱の指導をしていたんだよね。指揮者だったから。で、そのための意見を私に聞いてくるんだけど、私にはよくわからないことばかりで。私って小さい頃からピアノはやってたけど、音楽関係のことはからっきしだめで、ただ感性だけで弾いていただけの人だったから。けれど、結局はその曲も弾き語りができるくらいまで弾けるようになったんだけど。






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