１２月２０日土曜日雪

今日の私は何ともいえない気持ちです。いい気持ちではありません。
素直じゃなかったからです。
放課後、図書室から帰ってみると、あの人はいました。だけど、ストーブのそばに行くことはできませんでした。だから、マエダ君とアベちゃんのところに行ってしまったのです。
マエダ君は悩んでいました。今回は女の子のことについてだそうです。
彼と話ができたのは良かったとは思います。マエダ君がどんな思いを持っているのか、わかりましたから。でも、シンゾウ君のことが気になってしようがありませんでした。
だけど、彼とは二人きりのほうが話がしやすいから…。というよりは、とにかく…なんて言っていいかわからない…だから落ち込んでます。
マエダ君の話を聞いて、ああ、この人も悩んでいると思いました。
今日の私は思考回路がおかしいです。というより、欲求不満と言ったほうがいいかもしれません。（マエダ君もＦｒｕｓｔｒａｔｉｏｎだって）
たとえ人に「恋に恋しているようだ」と言われようと、私は、今日の私は声を大にして言いたい。シンゾウ君が好きって。あの人を好きになったって、どうなるものでもないことはわかっているけど、好きにならずにはいられないのです。（そして、あの人が私を好きになってくれたとしても）
話をしなければしないほど想いが募るのです。
好きな人がいなくて悩んでいるマエダ君に、あなたより私のほうが幸せだと言ったけれど、私は好きな人なんかもうできてほしくない。こんな想いなんかもういや。
シンゾウ君のことももう忘れてしまいたい。うっすげー矛盾！