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Little Eden



10月27日月曜日曇り

昨夜の私はだいぶ落ち込んではいたものの、やはり今日はいい目を見ました。
でも、あまり、そのことをマナミとかカナちゃんに話さないようにしようという決心は達成できませんでした。皆が皆、私のように人の幸せを自分のことのように喜んではくれないということをすぐに忘れてしまうんです。喜びは自分の胸にしまっておきましょう。

思いきって部室に行って良かったのです。何時間もピアノを弾いてました。
オカダさんに悪かったかしら。本当にあの子かわいいね。
音楽室からはシンゾウ君のトランペットが聞こえてきました。
PM5:00過ぎになって、人もまばらになってきました。
音楽室をチラリとのぞいてみると、シンゾウ君はまだいました。彼の奏でる曲に合わせてうたいました。なんとなく幸せな気分。
カナちゃんが帰ろうと言い、もう一度音楽室をのぞきました。(カナちゃんは中に入っていきました)
さっきは座って吹いてたのに、今度は立ってトランペットを吹いてました。(私は中に入れませんでした)
彼も興奮してたらしく、休憩の時、土曜日の航空自衛隊の演奏のこと話してました。
私は特にスタートレックが、と言っときました。
本当は、私たちの合唱のことをシンゾウ君にどうだった?と聞きたかったんだけど、グチを言ってしまいそうだったから、とうとう言えませんでした。

確かに、合唱部に入ることに下心がない、とは言えないのです。
だけど、本当に合唱はやめたくなかった。ただ、私の意志があまりに弱かったためだったのです。
だから、今回、市民音楽祭の臨時入部とシンゾウ君のことをきっかけにして、また戻ってくることができたことは、この上なく嬉しいことなのです。できるなら、このまま卒業まで合唱部にとどまっていたい。

だから、今日の私は”たとえ恋に恋していてもいい、私は、今、この瞬間、シンゾウ君のことが好きなんだから、それでいいじゃないか、今は今、未来は未来、今のこの気持ちを楽しめばいい”という悟りを開いたのであります。(?)
明日は絶望のどん底かもしれないなぁ。

今日は自然にタニグチさんと話しができました。私が「ニャンニャン」と言いながらシンゾウ君のことにどっぷりと浸っていたら、何か話しかけてくれたのです。(「大丈夫?」だったか「どうかした?」かのどちらかだった)

※感想…好きな人ができるとたくさん書くようになるのね!

ああ、よく覚えてる。彼がトランペットを吹いているこの日のことを。私も音楽室に入っていきたかった。まだそれができない時だったんだよね。すぐに入れるようになるんだけど。






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