１０月２２日水曜日曇り

合唱の悩みは消えることがないのです。
どうして”希望のささやき”は音がずれてしまうのかしら。
それに”Ｙｅｓｔｅｒｄａｙ Ｏｎｃｅ Ｍｏｒｅ”はリズムがおかしくなるし…。
２５日が心配で心配でたまりません。一生懸命やってるのに…。やっぱり私には才能ないのかしら。

３１日は遠足です。
ＬＨＲに先生がその話をしたのです。今年はバーベキューだとかすき焼きなんかやってもいいそうです。
そしたら、その時、シンゾウ君が「え？遠足っていつだ？」って言ったものだから、私が「３１日」って教えてあげたのです。
すると先生が「ちゃんと聞いとらんといけんがなコクケン！」なんて言うもんだから、思わず「えー？」
シンゾウ君は「ごめん」って言ってくれましたが、別にあの人が謝ることはないと思います。
だって、私が勝手に言ったことだし、ね。
とにかく、私のクラスはバーベキューだかすき焼きをすることになって、班も男女別と決まっちゃったわけなのです。
すると、あの人は「つまらんわー、男女別なんて」と言ってました。ちょっぴり期待して嬉しくなりました。
あの人の班になりたかったな。
マナミ、カマちゃん、カオリちゃん、コガちゃん、アベちゃん、私ということになっております。

ここで私はイヤなことを考えずにはいられません。
前に書いたように、私はコガちゃんを羨望してます。こんな言い方、彼女に失礼だけど、私が好きになった人、ヤスヒト君、彼は私が夢中になっていた時、べったりとコガちゃんと話してばかりでした。それからヨシオカ君も。
シンゾウ君の場合は、たんなる噂にすぎないかもしれませんが、火のないところに煙はたたず、で、やっぱり何かあるから、コガちゃんと彼がつきあっているという噂があるのかもしれません。
もしかしたら、これから彼はコガちゃんを好きになるかもしれません。
そう思うと、なんだか人を好きになるのがバカバカしくなってきます。
好きになる人、好きになる人、みんな私ではなく、他の人を好きになってしまうんですもの。（この場合、コガちゃんばっかり）
私の想いは宙を舞うばかりです。
だけど、彼女は彼女なりに苦しんでいたかもしれません。いえ、していたでしょう。私はすべてヤスヒト君のこともスギタニ君のことも彼女に話してました。彼女は私のことを思ってつらい思いをしたに違いありません。
だとすると、シンゾウ君のことも話さなければよかったかもしれません。
また彼女を傷つける前に、シンゾウ君のことはあきらめた、それともフラれたと言っておきましょうか。