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Little Eden



10月20日月曜日曇り

私は、昨日は昨日、今日は今日で生活していこうと思いました。
土曜日にどんなことがあろうと、私は今日という日を悔いのないように生活しました。
あの人が、お弁当を忘れて家に食べに帰ってきた時、「本当に食べに帰ったの?」と話しかけようと決心したから、それを実行したし、マナミについてもらわなくても部室に行けました。
それが良かったのか、ふと気がついたら、あの人も音楽室に行くらしく、私のうしろを歩いてました。
(階段のところでは二人きりでした。にゃん)
土曜日のように絶望することもあるかもしれません。その時はその時でとことん世を恨み、人間を恨めばいいと思います。
けれど、今は、現在は、あの人のことが好きなのだから、その気持ちを精一杯、大切にしたいと思うのです。

私としては、物理と化学と数学が絶望のどん底です。
これは一生這い上がれないでしょう。
昨年以上に、3年生になれるか、心配になってきました。
昨年も確かに苦しんだことは本当なんですが、地学と数学だけでした。(生物はわりと40点台だったものね)
おそらくは、マナミも苦しんでるのでしょうが、私よりはいくらか(いえもっとかも)救われてると思います。
Tomyにしても。彼女らは私の本当、というか、全部の成績を見たわけではないから。

それと、もうひとつの気がかりは合唱の方です。当日、うまくいくかしら。それが心配なのです。
私も1年間、合唱活動をまったくやってないから、心配なのです。
昨年はこんな心配はなかったのに。やっぱり先輩たちにcoverしてもらったからなのかしら。
昨年の素人は私ひとりだったものね。今年はcoverしてもらえそうな人ばかりじゃなくて、素人がたくさんいるもの。(私も)
マナミにいつもいろんなとこ指摘されるたびに思うんだけど、昨年の私もやっぱりこんなだったのかな。先輩たちは私が臨時だから甘く見てくれたんじゃないのかしら、と。
昨年の私も今年の私もたいして変わらないと思うんです。
やっぱり私って音に弱いのかしら。(悪く言えば音痴。リズム感もゼロ。肺活量も全然ダメ、よくこれでピアノなんかやってられるわねー)
私は私なりに一生懸命やってるつもりなんだけど…。皆に迷惑かけてるみたいで、マナミごめん。
でも私は、演劇部の時のように逃げださないつもりです。今、やめることはもっと迷惑かけることになるし、期待を裏切ることになるし、何よりも市民音楽祭に出演できません。
とにくか下手は下手なりにマナミに負けないよう頑張ろうと思います。

(今、Radioからトランペットが流れてきてます。下では”愛と喝采の日々”を演ってます)

覚えてる。彼に話しかけたこと。この時だったかな。私が話しかけてびっくりしたような顔していたのは。

合唱部から逃げなかったのは、あの人のこともあったと思う。同じ部ではないけれど、音楽という絆で繋がっていたいと思ったから。それもあって私は卒業するまで合唱部で頑張ったんだ。






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