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Little Eden



10月6日月曜日雨

今日という日は恐ろしい一日だったと言えます。

放課後、マナミについて美術室へ行きました。
そして、しばらく私たちはそこにいました。
途中、ハラダ先生がいらっしゃいました。
それから合唱部へ行きました。
なんと、ケイコちゃん、シノブちゃん、カネドン、ヨシコちゃん、チカちゃんなども臨時入部していたのでした。
私は臨時から再び正部員になる決心をしました。
歌は4曲あるそうだけど、あの懐かしい"Yesterday Once More"それから"日本昔話のテーマ"もです。
あと2つはまだわかりません。
かわいい1年生がいました。
ピアノが上手なんです。
オカダさんというそうです(?)
それから5時になると、またマナミと美術室に行きました。
カマちゃんとミワがいました。そこで楽しい時を過ごしたのに。
家に帰ってみると、最大な悲劇が私を待ちかまえていたのです。
父上が交通事故を起こしたという知らせが私の耳に入ってきたのです。
それも、今までのいくつかの事故とは違い、大きなものだったらしいのです。
父上が自動車に突っ込んだということです。2、3台、派手にぶっ壊したそうです。
父上のトラックももう動けないほどめちゃめちゃなのだそうです。
これで私は大学に行けなくなるかもしれません。大学に行けなくても、なんともないはずなのに、なんとなく私は悲しくなって涙が流れそうになりました。
もし、私がなにかの病気にかかっていたら(近頃、体の調子がおかしいんです)「死ぬ」覚悟もしておかなきゃなりません。だいたい”明日はいいことあるさ”と希望を持って生きていってるのに、だんだん悪くなる一方じゃありませんか。どうせ生きていたって、私の未来は暗闇につつまれてる。
私がいなくなれば、母上たちは私の分のお金を心配しないですむもの。これからは被害者にお金を払っていかなくてはならないから。私は家族のことを思ってこう決心したんです。
私の気持ちをわかってもらいたい。
私、学校では不安な心隠して騒ごうと思います。
こんな湿っぽいことを皆に話したって、皆、戸惑うだけだし、だいたい、話してる私の気持ちなど実際経験してみないとわかるものではないもの。
なんだか悲劇のヒロインになった気分です。
だけど、私なんかまだ幸せなほうなんですよね。
(ちなみにあとでわかったこと、100万円いるそうです)

PM9:00〜10:50月曜ロードショー「サスペリア2」
                    〜デイビッド・ヘミングス、
                     ダリア・ニコローティ、
                     ガブリエル・ラビア〜

それでもちゃんと映画だけはしっかり見たんだ。(苦笑)

「明日はいいことあるさ」は「悪いことだってあるんだよ」と一対だということを忘れないようにしないと生きていくことは困難になります。いいことがあれは悪いこともある。それが普通であり、当たり前のことでもある。そうでないといけないのだろうけれど、それでも、やっぱり望みたいのが「いいことだけ起きる人生」なんです。私はそれを望んでしまう愚かな人間。けれど、すべての出来事を「いいこと」と思える思考を持つことができた人の人生は「いいことしか起きない人生」を生きることができるともいえるわけで、そういった思考を私も持ちたいと思うんだけど、なかなかこれもね、性格が関係しているから難しい。
私の母はその数少ない人なんじゃないかと思う。もちろん、すべてをいいことと捉えているわけじゃないけれど、少なくとも悪いこと、辛いことでもポジティヴに「まあしょうがないか」と思える人であるんで、私のように精神的に打ちのめされることはないように見えるから。もちろん、多少は打撃は受けているはずなんですけど、引き摺らない性格でもあるんで、精神的には強い人だと思う。

母に似たらよかったのにと、今は心からそう思います。でも、私は母とは違うんですよね。年取って、多少は母のようになれそうだなとは思えるようになったけど、それでも、時々何もかも嫌になることもあるし。

そして、この後、しばらく、毎日夜遅くまで学校で過ごすようになるわけです。そのことがきっかけで、シンゾウ君とだんだん親密になっていくわけだけど。この事故がなかったら、私たちはどんな関係になってたのかなあと、ふと今はそう思ってみたりもします。






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