７月１０日木曜日曇り

私は正直に言おうと思います。再び私はヨシオカ君に惹かれ始めたのです。
どうしてこう私って二枚目に弱いんでしょう。明らかに彼はいい人だとは思えないんですけど。尊敬するところもないし。
考えられるのは、今の私の心には隙があるからでしょう。
つまりこうです。あの頃、つまり一年の頃、私はきっとヨシオカ君といつも顔をつき合わせてたんでしょう。だって、あの人は６組でしたからね。音楽専攻でもあったから、音楽室ではいつも一緒だったはずです。しかし、あの時は私の心を占領していたのはヤスヒト君でした。
若しくはスギタニおじさんです。その証拠に私は彼のこと、そうヨシオカ君のことなどひとかけらも覚えちゃいないのです。
今の私にはヤスヒト君もスギタニおじさまもいません。そこへもって、ハンサムなヨシオカ君が入ってきても、私ならなんの不思議もないはずですからね。
たとえ、ある一時、彼を軽蔑したとしても、またすぐ帰ってきてしまうのです。そうなんですよ。本当に自分が情けなくなってきます。自分の心も自由にできないなんて。
さて、今日の水泳は見学しなくてはなりませんでした。このぶんだと土曜も無理でしょう。
体操服を取りに自分の机に行ったら、フクダ君が私の名前を呼ぶので何かと思ったら、ムラさんの本を見たいということでした。でも、あの時は怯えてしまいました。
座席表のこともありますから。私だってこと彼らに知られてないかしら。
ああ、男子と話をするのも嫌って感じだわ。いけないことなんだけど…。
男子なんて信用できません。すぐ裏切るんだもの。ヨシオカ君だってそうよ。ヤスヒト君と変わりないと思います。
さあ、今日はピアノのことについて話しましょう。そうジョウダイ先生のことです。
本当に彼女はおもしろい人だと思います。丁度、フタオカ先生のような雰囲気をあの人から感じます。まったく別な性格ですけど。ナガイ先生は本当に"先生"って感じで尊敬していましたけど、ジョウダイ先生は、そうですね、気のあう友達って感じですね。もちろん、尊敬の念はありますけど。とにかく興味深い人だと思います。

ＰＭ４：００〜４：５５アイアンサイド
　　５：００〜５：３０キャンディキャンディ
　　７：００〜７：３０銀河鉄道９９９（ハーロック〜！）
　　７：３０〜８：００クイズグランプリ
　　９：００〜９：５０ザ・ベストテン