中学だったか小学生の時だったかの先生で亡くなった人もいたんですけど、それを知ったのはいつだったのかあまり覚えてませんし、その先生はそれほど思いいれのあった先生じゃなかったということもあり、死を知った時でもそんなにショックだったという記憶はありません。それまで、祖母や祖父が亡くなってきた経験はあったんですけど、そのどちらも悲しかったという気持ちを持った覚えはなかったんですけど、エド先生が亡くなったことは私の人生で初めて悲しいとか遣る瀬無いとか、そういった激しい感情を覚えさせた死の経験でしたね。あれ以来、死について深く考えるようになったと思います。親しい人の死とか自分自身の死とかも身近なこととしてひしひしと感じ取れるようになったというか。 今でも忘れられません。エド先生のことは。似たような名前の人の存在を知ると、いつも思い出してしまいます。珍しい名前だったから、おそらく親戚なんだろうなあと思ってみたり。 死というものを人生の幕が下りたとも言いますが、この幕は下りてしまったらもう二度と開くことはありません。どんなにアンコールがあがろうとも決して二度と。それが人生という劇なんです。 | ||