画像提供サイト
Little Eden



6月10日火曜日曇りのち晴れ

まず言いたいことは倫社のことです。近頃のは本当にぐさっぐさりとモロみごとに突き刺さることばかりの授業の内容なんです。
青年期と欲求不満…の中の、defence mechanism(ディフェンスメカニズム)で"昇華"というのがあるのですが、欲求不満などを自分のできないものに置き換えて、自分自身の想像性を高めるということだったと記憶しています。
さて、私の場合、あるんですね"昇華"が。わたしのは決してかなえられはしないもの。
SFの世界の主人公になれるはずがないんですよねえ。
そのかわり、私はゲーテのようにその欲求不満のはけ口を"SIS"にしてるんです。それはゲーテのようなすばらしいものとは言えないかもしれませんけど、ささやかなる読者が私にはいます。
ま、それだけでほんとに満足してるっていうわけではありませんが。
それから"心理的離乳"とは、親から独立したいという現象だそうです。
小説を読んで、親がわずらわしい、ひとりであの主人公のようにカッコ良く生きてみたいっていう気持ちはいつも持ちます。
けれど、それは気持ちだけです。実際、自分は甘えん坊ですから、ひとり立ちなんて…。しかし、そう思うこともやはり"心理的離乳"なのかしら。
先生は自分自身をしっかりとじっくりとみつめなさいとおっしゃいました。
昔の12歳の頃の私はピーターパンのように、このまま年を取らずに子供のままでいたいと強く願っていました。その気持ちは今も変わりませんが、と、同時に早く大人に、自分の理想とする大人になりたいという気持ちも持つようになりました。これは成長です。心の成長です。自分にもよくわかります。
だけど、私はまだ自分というものの本当の姿、本当の意味、本当の価値がわかりません。早く自分というものを全て知りつくしたいと思います。

話は変わりまして、ヨシオカ君ともっと話せるようになりたいという気持ちはだんだん高まってきました。わりと話せる男子は増えたんですけど、それは全て、あちらから話しかけてきたものですからね。
ああ、そうそう、今日は不覚にもヤスヒト君と目をかち合わせてしまいました。
でも、前のような私ではありません。まかせてください。あわてませんでした。
冷静なもんです。

あの頃の私の理想の大人がどんなだったか忘れたけど、今の自分は自分の理想とした大人になったとは言えないよなあ。親の代わりが旦那になったというだけで、結局は昔の私がそのまま大人になってしまったという感じ。






inserted by FC2 system