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Little Eden



5月15日木曜日雨

アベちゃんたちを見る目が変わってしまいました。彼女はいつもと変わりませんが、その裏には何を隠しているのかわからないものです。とんだスパイだわ、と思いました。今度から人の顔を探って話をするようになりそうです。
体育のバレーの試合は、いくらか心をなごませてくれました。心のモヤモヤを振り払うように騒ぎまくりました。
電話が鳴ったので飛んで行ったらケイコちゃんからでした。漢文の訳を教えてあげました。
ゆうべ「アンネの日記」を読み終えました。最後のアンネたちが収容所へ連れて行かれた時からのところを読んでいて、うまく読み上げることができませんでした。あとからあとからボロボロ涙があふれてきたからです。アンネはマルゴットが死んでから(自分も姉と同じチフスにかかっていたのです)お父さんもお母さんも、そしてみんなもきっと生きていないだろうと思いました。もう誰も自分を待ってくれている人はいないと思ったとたん、がっくりときて生きる気力を失い、亡くなったと書かれてあります。もし、彼女は、お父さんが生きていることを知っていたら、彼女のことですから、きっと現在も生きていたことでしょう。人の運命なんてわからないものです。ましてや自分のとなると、ますます、です。自分がどうなるか、今現在は知ることはできません。いつかはわかることですが。
私はアンネをお手本にして生きていこうなどとは思いません。お手本にしようと思っても、彼女はあまりにも私に似ているのですもの。だけど、私は彼女のように強い精神力と輝くような英知は持っていません。
いえ、持っているかもしれませんが、現在のこの甘ったれた生活の中では芽生えてきそうにないのです。
とにかく、今後、私に定められた目標は、何事にも動じない精神力をつかみ取ることです。

それでだったのかねえ、その後の私に様々な試練が訪れたのは。この頃まではまだ私は大したことには巻き込まれていなかったですからね。まあ、小学生の頃のあの事件以外にはこれといっての不幸はなかった。けれど、高2のこの頃から以降は次から次へと試練が私に降りかかるわけです。でも、結局は私は大した人間にはならなかった。だとしたら、私はもう試練はいりません。あとはもう平穏な生活だけでいい。それだけを今は望んでます。

それにしても、ケイコちゃんが私に言ったことは、あれは今思うとなんなんだって感じですよね。いくら自分がつらいからって、それを悪口を言う彼女たちに「やめなさいよ」と言うならともかく、それを私に言ったからって、私にどうしろというのか。ただ、私の気持ちを嫌な気持ちにさせただけじゃないですか。それとも、彼女たちが悪口を言わないような行動を取ってくれと私に教えたかったのでしょうかね。それなら納得はできますけど。でも、それもなんだかなーですよねえ。だって、私は何も悪いことをしてるわけじゃなかったのに。ただ、彼女たちが私のやってることが気に入らないってだけだったんでしょうからね。板ばさみになっているケイコちゃんは気の毒なんでしょけど、悪口言うような人と付きは合わなければいいのに。まあ、そんなことしたら、今度は自分が悪く言われると思うと、なかなか離れるってこともできないんでしょうけど。

アベちゃんはともかく、シノブちゃんは本当に意地の悪い子だったよなあ。それでもそんなに嫌いってわけじゃなかったけど。まあ、あれです。お互い様ってとこですね。私も意地の悪い子だったから。(笑)






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