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Little Eden



5月11日日曜日快晴

今、私はアンネの日記を読んでいます。正直言って私は彼女が非常に私と似ているということを発見しました。ひとつ例をあげると「…わたしは美しい音楽を聞いているといつも心の中がかき立てられるようになるので、部屋の中で聞いていられなくなります」
まったく私と同じ気持ちなのです。私はたまらなくアンネに魅せられてしまいました。いえ"魅せられた"というのは語弊があるかもしれません。とにかく嬉しく思うのです。
もし彼女がこの時代に私と同じ年で生まれていたら、または彼女の時代に私が生きていたら(後述のほうはあまり望ましいとは思わないけれど)きっと二人は理解できる親友同士になれたでしょうに。
今日は本当にばか陽気です。暑くてうだりました。寝坊をしたものだからそれは何倍もです。
そのために今日は1日中肌の荒れを気にしてました。ただでさえ醜いのに。
昼からいよいよ境に行こうと立ち上がりました。するとサミーに出会いました。
私たちは一緒に行きました。途中いろいろな話をしました。私はもうヤスヒト君のことなんとも思ってないことも言ったのです。だけど、それ以上のことは何も言いませんでした。
私はもう友人たちと騒ぎ合うような恋は疲れちゃったから。
やよいに行ったらカマちゃんに会いました。私はドギマギしてしまいました。何か言ったのだけれど、よく覚えてません。私は相打ちはうちました。けれど、少し気まずい雰囲気が流れたと思います。
すべて、私の対人恐怖症がいけないのです。(ここのところはアンネに似てません)
そのあと、サミーは図書館に行ってしまいました。私はアーケード街に行きました。花屋の前を一度通った時、誰もいなかったので、私は赤いのを3本と、きっぱり言いました。
私は今まで母上様に誕生日とか母の日のプレゼントなどしたことありません。だからそれを渡す時どんなにドキドキしたことか!まだヤスヒト君とか男の子にプレゼントをあげた時のほうがましだったような気がします。母上は私がテレるくらい喜んでくれました。
さあ、次は父の日です。父上よ、どうか楽しみにしていて下さい。

どうやら、やっと私はシモラーシャを思い出せそうです。

今でこそ、この時の母の嬉しい気持ちがひしひしと感じ取れると思いますね。娘も大きくなったなあって。今の私が息子に対して感じている気持ちと同じような気持ちだったんだろうなあって。

カマちゃんに関しては、彼女は私にとって何を考えてるのかわからない相手という印象しかもっていなかったんですよね。だから、話しにくい相手ではありました。ちょっと風変わりな人でしたから。というか、他人のことに気を遣うような人じゃなかったと思う、彼女は。相手が自分のことをどう思うかなんてたぶん考えてなかったんじゃないかなあって。そういう相手って、私は苦手だから。もっとも、苦手でも嫌いな人じゃなかったんだけどね。むしろ好きだった。

それから、アンネの音楽のことなんだけど。あれってほとんどの人がそうだっただろうと今ならわかるんで、似てるというほどのものじゃないと思う。それに、たぶん似過ぎる相手とは親友とはなれなかったんじゃないかなあとも思った。






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