９月１８日日曜日はれ
今日は運動会があった。
総合順位でなんと１組は２位。
でも、７組が優勝してしまった。
ミサオ先生がまた英語の時間に自慢話をするだろうな。
私は個人種目に「２人で１人」っていうのに出た。
みごとビリ。
相手の男子は６組１１番、なんとノブオ君だったのだ。
その時はとても嬉しかった。
ゆうべ、３つの願いをお星様にした。
１つは今日がはれになりますよう、２つめはサイコさんが病気になって休まぬよう、そして３つめは２人で１人にノブオ君と組めますよう、だったのだ。
そしたら、なんと３つとも願いがかなえられた。
タケウチのカヨちゃんにこのことを話したら、超能力じゃないかあって言われた。
トミーは「やったあー、テンコ」って言ってくれた。
でも、やっぱり、しあわせな心もつかのま。
きのうの両思いの話、ほんとうだったのだ。
わたしも目撃してしまった。
大失恋とはいかないけれど、失恋してしまったのだ。
こんなことなら横見せずに、コンドウ君だけをいっしんに思ってればよかった。
だからもうきっぱりとノブオ君はあきらめるつもり。
コンドウ君、あなたは今福岡のどこで何をしているの？
お手紙ほしいなあ。
ノブオ君、だれかしらないけど、文通してるんですって。
三つのお願い事。前二つは願い事といっても叶えられそうな感じですけど、確かにノブオ君と組めたことはすごかったなあと今でも思います。なんというか、当時の私って「こうであってほしい」と心で思ったことがけっこう当たったり、そうなったりしたりする確立が高かったんですよ。だから、かなりドリーム見てました。まるでＳＦの主人公になったみたいに当時は思ってましたから。妄想どころか、自分の思ったとおりに展開することが本当に多かったんですものねえ。物語でも子供ってそういうふうに描写されたりしてますよね。子供の頃は誰でも超能力があるみたいなそんなことを。私、あれって本当にあるんじゃないかと信じてる所があるんです。で、そういった能力は大人になるにつれなくなっていくっていうの。
それにしても、ノブオ君が誰かと文通しているって話、たぶん、当時の私は「もしかしたらコンドウ君と文通しているのでは？」と思ってたんだろうな。ほんと、ノブオ君、誰と文通してたんだろう。
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