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Little Eden



7月10日日曜日あめのちくもり

今日は市予選があったので学校にいった。
ところがこの私は8時に起きたのだ。Tちゃんがむかえに来てくれたけど先に行ってもらった。
学校に行ったは行ったけど、応援なんかせずにケイコやウシオさんと遊んでいたんで、なんのために学校に行ったのかわからない。
今日はだいばに行くつもりじゃなかったので、コンドウ君に会えないなと思っていたけど、なんと、雨が降ってくれて試合は中止。
嬉しかったわ。
昼からは図書館にいき、〜273年後の私〜の続編の〜大宇宙へ!〜を少し書いて「その花を見るな!」「白鳥座61番星」という本を借りて帰りました。
すでに2冊とも読んでしまいました。
私「白鳥座61番星」を読んでいる時、つくづく、なんで私はもっと後に生まれなかったのかしらと思いました。
今日、若葉に行くとき、雨がざあざあ降っていて、とてもやみそうになかったけど、私、いっしんになって「雨よやめ」って何回も心の中で念じていたら、うそのように雨があがって、若葉から帰るまで降りませんでした。少しはぬれないていどは降ってたけど。
それから「その花を見るな!」という本をもっていこうと思ったけど、もしかしたら今日テストがあるかもしれないと思ってもっていかなかったらテストがあったんです。
ほんとは明日あるはずだったんだけど。
というふうに、私の想像がなんだかあたっていくような気がしてならないんです。
だから、273年後じゃなくて、もっと年月がかかってもいいから、〜273年後の私〜のようになりたい。
今は、お母さんやお父さん、弟、コンドウ君のことは忘れていられる。早く、あの想像物語のようになってくれないかしら。

もっと年月がかかっていいから、か。でも、その14歳の頃の自分の身の上に起きないことには話にならないことだったんですよねえ。もう私は大人になりすぎました。心はまだあの頃と同じでも、身体はもう環境の変化にはついていけません。私の作り出したあの物語のようになるには、私の身体は持たない。それこそ、若返りにでもならない限りは。
夢は見続けているけれど、もうあの頃の夢は今の私には見れない。見れないんですよ……そうか、だから書けないのかもしれないな。






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