後に、ホッタ君は、この時のことをずっと「俺が悪かった」と言い続けてくれました。自分が持ってきたあの機械のせいで、私の気持ちが彼に伝わってしまい、それだけならまだしも、それを一部のうるさい男子にまでも知られたせいで、彼が転校してしまうまでずっと私たちは冷やかされてしまったわけです。そのせいで、私と彼の仲はどんどん悪化してしまい、私がずーっと大人になってからもこの時のことが心の傷として残ってしまったものですから。だから、ホッタ君は、ずっとずっと気にしていたみたいですね。 2013年11月24日現在。思うに、やっぱり彼とわたしは両想いってわけじゃなかったんじゃないかと思う。フォークダンスの時に言った彼の言葉は「僕の好きな人」ではなく「僕を好きな人」だったんじゃないかなって。わたしの聞き間違えだったんじゃないかって今なら思います。で、今までそういう目で見てなかった子が自分を好きだってことを知ったら、大嫌いな相手じゃない限り、やっぱ悪い気はしないと思いますから、わたしの気持ちを知ってからは、その気のあるような振る舞いをするし、わたしもそれで勘違いしちゃったところはある。ただ、それを知ってる人が何人かいたせいで、はやしたてられて、子供だったわたしたち、とくにそういうのって男子にとってはとってもイヤなことだったろうから、彼はだんだんとわたしを避けるようになっていったわけで。わたしのほーははやしたてられるのは嬉しくてしょうがなかったんだけどね。ほんと、彼には悪いことしたなあって今は思います。 | ||