画像提供サイト
Little Eden



5月28日土曜日はれ(27日はくもり)

今日は昨日と今日の大山登山のことについて書くつもりです。
昨日、27日、私たち2年生全員無事にホテル大山までいきました。
ホテル大山に着くと、登山に不必要な物を中広間に置いて、いよいよ登山を開ししました。
最初の列は1組の女子からでした。
6年生の時の登山よりすごくえらかったです。
8合目にきてダウンしかけた時、メグさんがにもつを持って頂上まで登ってくれました。
あの時、メグさんがにもつを持ってくれなかったら、私は8合目から一歩もうごけなかったことでしょう。
やっと頂上に着いて、お弁当を食べると、さっそくカメラでいろんな人や景色を写しました。
田中先生やヨシダやタクロウ、そしてなによりもうれしかったのは、コンドウ君が写せたことです。
自由行動が終わって、各班ごとにに記念写真を写してもらうと下山しました。
登る時より楽だったけど、足の親指の裏が痛くなってしまいました。
旅館に着くと、自分たちの部屋にそれぞれ行きました。
私たち、リエさん、キョウコ、ユミコちゃん、ジュンコさん、サイコさん、ケイコ、ツクタニさん、カナムラさん、ウチヤマさん、私は515号室までいきました。
515号室、わが5班の北側の隣の隣がヨシダ、タクロウ、コンドウ君、ホッタ、ヤスヒト君、リョウイチ、あの有名な1班の513号室の部屋なのでした。
私たちの北側の隣の部屋、つまり514号室はノブオ君たち、6組の一部の男子の部屋でした。

私は、ケイコと一緒にとうとうお風呂にはいりませんでした。
その次にごはんを食べました。
一言いって、お母さんの料理が恋しくなりました。
それから、部屋に戻り、お菓子を食べながらおもしろいことをしていました。ユミコちゃんが「テンコ、コウイチロウでしょう」って言うんです。そして私は「違うよ」って言いました。
そしたらみんなが、好きな人の名前をはけって言うんです。
とうとうコンドウ君だということがわかってしまったわけですが。
するとみんなが好きな人、あるいは好きだった人の名前をバラシ合いしようってことになり、みんなが白状しました。
1、2人言わなかった人がいたけど。
そして、キャンプファイヤーがはじまり、レクリエーションの歌が終わり、次、各組ごとの出し物をしました。
1番2組で「でんでん虫々」「カルメン77」2番7組「ガッチャマン」(題のわからない)3番4組(わからない)4番5組「やさしい悪魔」「草原のわかれ」5番6組「カルメン77」6番3組「かけめぐる青春」7番1組「アルプス一万尺のかえ歌」「大山賛歌」だったと思います。
キャンプファイヤーが終わると、みんな適当にフラフラ遊んでいました。
消灯時間がすぎて、コンドウ君たちが相手側から返信できない小さいトランシーバーを持ってきて、ジュンコさんにやりかたを教えていろんなことをしゃべっとれよって言いのこして帰りました。
最後には12時、1時、2時となっていくにしたがってジュンコさんと私しか寝ていないものはいなくなりました。
それも、またユミコちゃんやサイコさんを起こしてしまいましたけど。
四人で男子たちの部屋に遊びに行きました。
ホッタは眠ってました。それからまた私たちの部屋に戻ると、夜が明けるのを見てました。
すると、ふと気がつくと、私はコンドウ君とベランダでふたりっきりでいるではありませんか。コンドウ君が地面を指さして「これ、こわいか?」って言ってきたので「いいやべつに」って言いました。
すると、今度は小さい声で「だったらここを渡ってこいやい」っていうので「そんなあ…」って言いました。あのうれしかったつかの間のひととき、三分も四分もたったはずなのに、1秒しかかからなかったように感じました。
そして、あくる日、つまり今日の朝のことになります。

朝、ラジオ体操をすると、朝食を取りました。
その次は屋上で各班ごとに写真を写してもらいました。
そして、次に豪円山に行くことになったのですが、あいにく私は熱を出してしまい、保健のオクヤマ先生とホテルに残りました。
20分ばかり眠っていると、気分もよくなり、先生と一緒にあみだ堂まで行ってみることにしました。
あっちこっちより道をしながらやっとあみだ堂に着いてみたところ、みんなは行ってしまったらしくいませんでした。
それでしかたなしに帰ることにしました。
すると商店街を通ってるとき、先生がコーヒーをおごってくれたのです。
お店にはいってコーヒーを飲んでる時「みんなには内緒よ」って先生がいいました。
それはあたりまえですよねー。
するとするとですよ。お店の前をちょうどみんながゾロゾロと通っているではありませんか。
タクロウの声が聞こえたのでわかりました。
ちょうど玄関と私のいるところは木のはっぱがあって、むこうからはわからなかったのですが、私はふりむいてみる勇気がありませんでした。
それからホテルに帰り、お弁当を先生と食べ、ちょうどみんなが帰ってきたので、帰る用意をしました。
おみやげを買って、バスに乗りこみ、帰ってきました。

この大山登山で、ますますコンドウ君が好きになりました。
ジュンコさんは両思いだっていうんです。
それは私がちょっと仮病を使った所、コンドウ君がすごく心配してくれたんですって。
うれしかった。それに、フォークダンスの時、コンドウ君と踊るとき、「ぼくの好きな人がきた」って言ったんです。
それで、もしかしたらキョウコがしゃべったのかなって思いました。
でも、最こーでした、大山登山は。こんなに楽しい旅行は、過去よりもっとよかったと思います。

今でもこの時のことは中学で一番楽しかった出来事だったと思います。コンドウ君との夜のひとときは、まるで物語のような出来事だったなあと思ってますしね。あんな小説みたいなことが私にも起きたんだって思ったわけですけれど、その後のコンドウ君との別れも、本当に小説みたいな成り行きとなっていきました。
それにしても、今では母校の小学校・中学校では、その登山はやらなくなったみたいです。いつ頃から取りやめになったのか、その理由はなんだったのかはわかりませんが、この土地の霊峰であるあの山に一泊で登山をすることは子供たちのためにもなると思うんですけどね。頂上から眺めるあの景色はぜひとも子供には見せるべきです。とはいえ、私の息子はもう小学校も中学校も終わってしまったのですけれど。果たして、息子は一度でもあの山の頂上まで登ることはあるんだろうか。大人になってから一度も登れなかった私なので、せめて一度くらいは息子も頂上に登って、あの絶景を見てほしいよなあと思います。






inserted by FC2 system