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Little Eden



3月31日木曜日

あの楽しかった旅行は、はっきりおぼえているのですが、なんだか、28、29、30日の三日間は夢ではなかったのかと今思います。
でも、ほんとうにあったこと、事実なのです。
楽しかった思い出は、いつまでも心の中に残しておいたほうがいいのですが、やはり、その時のことにいつまでもボーッとしていないで、明日からのことを待たなくちゃなりません。
だって、もしかして、すぐ明日にも、すてきなことがあるかもしれないんですもの。

明日は初業式で、2年生になるのです。
組がえがあり、1組のみんなともおわかれです。
タカハシと一緒のクラスになれないのが悲しいです。
だって彼は二中ではなく一中なんですもの。
高校はどこにはいるのかしら。
できれば同じ高校にはいりたいです。
若葉もどうしてB組にはいらなかったのかしら。
A組なんて。
同じ塾に来てたって、あまり会えやしないんです。
あの人の顔が見たい。

    シモンへ



「その時のことにいつまでもボーッとしていないで、明日からのことを待たなくちゃなりません」なんて書いてますけれど、本当にそんなふうに当時の私は将来のことに希望を抱いていたのでしょうかね。まあ、きっと本気でそう思ってたんでしょうけれど。でも、私の性格からして、楽しくて夢のようなことに没頭してしまい、他のことは考えられなくなってたはずなんですよ。まだ若いわけだから、未来への希望はそれなりに持っていたとは思いますが、私は目の前の快楽だけに囚われてしまう、そんな人間。それは子供の頃から今もずっと変わってない。だから、日記に書いたことは、ただの理想だったんじゃないかなあと思います。

それにしても、塾の旅行で好きになったタカハシは別の中学だったわけですけれど、なんで彼を好きになったのか、確か何かきっかけがあったはずなんですけれど思い出せません。まあ、すぐに他の男の子を好きになってしまうんですけれど。2年で一緒になったクラスメイトの男の子を。この男の子が、私にとっての初恋の君となったことは間違いありません。旦那の言うことには、初恋っていうのは初めて好きになった人のことではなく、その想いをずっと引き摺ってしまう相手であるとのこと。確かに、何人も好きになった男の子はいましたが、中2の時に好きになったその人以外の人は、今思い出してみても、好きだったことは思い出せますが、そんな人もいたなーくらいですけれど、中2の時の彼は今でもずっと忘れられない人ではあります。まあ、気持ちが絶頂の時に転校してしまった人でもあるんで、それはもうしかたないことなんでしょうけれどね。

ところで、そのタカハシなんですけれど、高校は別の高校になってしまいましたよ。頭のいい人が行く高校に彼は入ってしまいました。後に最近ですが(と、いっても数年前ですけれど)地元市役所で何かの届けをした時に対応してくれた人が彼でした。私は覚えていたんですけれど、あっちはまったく覚えてなかったみたいですね。たぶん、旧姓であったとしても、記憶にはまったく残ってないことでしょう。






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