父はトラックの運転手でした。しかも自営業。だから雪が降って荷物が運べないとお金は入ってこない。入ってきたらけっこうな金額ではあったようだけど、それもトラック等の維持費などでけっこうな金額は出ていってたと思う。それを母はうまくやりくりしていた。たぶん、貧困なんだと聞かせられた当時の私以上に頭を悩ませていた母だったでしょうね。 この日の日記を読んでも、どういった状況で親が金銭的なことを私や弟に話して聞かせたのか私はちょっと覚えていません。というか、弟にも話して聞かせたのかも覚えていないんですよね。で、その時の私は、そういったことを聞かせる親に対してどう思っていたかもちょっと思い出せない。日記には書いてはいないけれど、もしかしたら「そんな話を聞かせないでよ、テストも近いのに。点数が悪かったらどうすんのよ」と思ったのかもしれないし。今の私だったら、そういった金銭的な困窮を子供に知らせることは子供にとっても悪い事じゃないとは思っているんですが、当の子供はそうは思わないだろうしねえ。うちも息子が小さい時から、うちには金がないんだからってことあるごとに言ってますから、息子がどう思っているのか不安でもあり、でも、家の状態を知っておくことは大切だとも思っています。 けれど、母は私たちに不自由はさせなかった。今の私が思うに、そういった話を聞かせてくれたのも、無駄遣いはできないから、欲しいものを何でも買うってことはできないからねってことを母は私らにわかってもらいたかったのかもしれないですね。 | ||